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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/12/10)
10月1日(日)の記 二月酔いのテーマ

10月1日(日)の記 二月酔いのテーマ (2017/10/05) 二月酔いのテーマ
ブラジルにて


久しぶりに、なかなかの二日酔いである。
すでに月が替わって月をまたいでいるので、二月酔いか。
まさしくお水取り、み、水が飲みたい…

飲み過ぎはすべて自分の責任だが、少しだけ人や天候のせいにもさせていただこう。
「百栗座」での夕方の部の上映が終わったら、終わってすぐとはいかないものの、1時間ぐらい早飲みをして和栗農場を失礼させていただこうかというのが、当初の計画。

しかし午後から雨模様で、夕方からざんざん降りになった。
アチバイアのバスターミナルまで、山の泥道を運転していただくリスクも考慮して、少し小降りになるまで待ちましょうと言っているうちにサンパウロ行き終バスの時間が迫ってきた。
それまでに、ついつい缶やグラスの液体を…

ケンカ、ケガ、泥棒の被害に遭わなかった、ようなのはなによりだった。

昨日の上映を振り返る。
人が増えてからの午後の部の上映は、こちらもエンターティンメントのつもりで幅広い人たちに楽しんでもらえるプログラムとした。
しかし、意外とあまり質疑応答もふるわなかった。
主催者の企画の意欲には敬服するが、せっかく山峡の農場に来て和牛のシュラスコ(バーベキュー)と各種アルコールがそろい、若い男女の出会いの場でもあるのにシンキくせえ映像なんて見てられるかよ、と思うムキもないことはなかったろう。

午前中の方々のヴォルテージが高すぎた。
それが若干メンバーが入れ替わり、昼のシュラスコとアルコール、そして雨騒ぎで…

僕の方は感動の午前の部の上映のあと、映写技師役と講師役とでそこそこ疲れたこともあり、昼食の準備のお手伝いは「ナメクジ探し」を口実に失礼させていただいた。

それに家族三世代で来てくれた日系ファミリーの、9歳の少女がついてきたのだ。
彼女は午後からお友だちのお誕生会に行くとかで、靴もよそいき用である。
僕の目指すのは下りの斜面、しかも雨がちでぬかるんでいる。
森まで入るのは断念して、少女と近場の更地の木片や石ころなどをひっくり返すにとどめることにした。
栗女王から「ヘビに気を付けてください」と脅されているし。

少女は日本生まれで3歳でブラジルに渡ったという。
「クリスマスツリーにのぼったこと、ある?」
と聞かれる。
ちょっと変換すると「スカイツリー」のことだろう。
こっちもスカイの名前がすぐに出てこなかった。
彼女にとっては午前中の2作品はけっこう退屈だったろうけど、それは聞きそびれた。

彼女はアチバイアの暮らしでナメクジに親しんでいるが、両親が嫌がるという。
そして少女は、まさかのレンガの小片の下から身を丸めたナメクジを見事に発見した。

ヨーロッパ起源の外来種、コウラナメクジの仲間のようだ。
社会からもフェスタ:パーティからもちょっと外れた二人が、ナメクジで結ばれた。
「禁じられた遊び」のギターが聞こえてきそうではないか。

二日酔いの自己嫌悪の合間に、彼女とのひと時を反芻。
さあ、日本ではあんまり飲むなという教訓とさせていただこう。


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