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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2018/01/02)
11月11日(土)の記 いいだしかねて

11月11日(土)の記 いいだしかねて (2017/11/15) いいだしかねて
ブラジルにて


できれば、今日もう一日ぐらいは終日でれでれしていたかった。
が、ブラジルに本部のある日本人中心の組織の節目のお祝いにご招待いただいた。
久しくご無沙汰しているので、思い切って顔を出すことにする。

参加者に、見覚えのある人がいるが同定できない。
のちの自己紹介を聞いて驚いた。

もう15年ぐらい前だろうか、彼は僕の日本の上映会に来てくれたことがある。
彼は懇親会にも参加して、帰路が同じ方向だという流れだったか、彼と同期のもう一人、そして僕の三人でなおももう一軒、行くことになった。
彼はネットのちょっとひねったサイトあたりから拾ってきたネタを、自分の独自のネタのように同僚、そして僕に延々と吹聴していたことが印象に残っている。
お別れとなったが、彼は終電もないし、タクシー代もないという。
彼にタクシー代として大枚一万円を貸与して、彼と相棒のふたりがタクシーに乗るのを見送った。

その後、彼からの連絡は途絶えたままである。
清貧の移民記録映像作家から、大枚一万円を借り受けてそのままでいられるとは、なかなかのタマだ。
もう生涯、会うこともないと思っていた。
その彼である。

先方は僕のことを覚えていたが、借金の話は出なかった。
どう切り出そうかと思っているうちに、もう外様の僕がこの場にい残る雰囲気ではなくなってきた。
そもそも、こういうことをこちらから切り出さなければならないことが情けない。
あまりの年月が経っていて、こちらの記憶違いはないだろうか、とまた自分をいたぶる。
現場にはもう一人いたし、彼に確認してみる手もあるだろう。

トイチの利子込みで、返済してもらおうか。


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