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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2018/01/02)
11月17日(金)の記 ドラム缶テレビ

11月17日(金)の記 ドラム缶テレビ (2017/11/19) ドラム缶テレビ
ブラジルにて


ドラム缶風呂が名物の、サンパウロ近郊にある農場で知り合った日本人の若者に夕食をふるまうことになる。
齢17歳、高校を休学してサッカー修行にブラジルに来ている。
サッカー青年というより、サッカー少年か。
ちなみに、男子。

僕の方はサッカーにはまるで興味がないが、彼から会いたいとメールをもらっていた。
約束時間の1時間以上前に待ち合わせ場所についてしまった、との電話。
こちらは家族の夕食の準備中で、じゃあ40分後に、と伝える。

大衆価格のシュラスコ焼肉店へ。
サラダ類もそこそこ充実した店だが、彼は野菜は久しぶりだと喜ぶ。
日本からのサッカー留学生数人が寮で同居していて、世話人がまかないのおばさんを雇って朝昼晩の食事を供しているという。
ところがこのおばさんが資金を使いこんでしまったようで、ここのところ朝食抜きとのこと。
その他の食事も油飯にフェイジョン豆、それに薄い鶏肉を焼いたものがひたすら続く由。

ブラジルでサッカーに興味のない人と会うことに彼は驚いているが、連絡をしてきたのは彼からだ。
日本の紅白歌合戦を見るのかと聞かれて、見る気もないというと、そういう日本人に会うのも初めてだという。
とはいえ、彼の宿舎にはドラム缶のテレビがあるだけだという。
ドラム缶のテレビ?
どうやら、ブラウン管のことらしい。

ブラジルにいながらサッカーのテレビ中継も見れないので、近くのバール(一杯飲み屋)などに観戦に行っている由。
ファヴェーラ:スラムに行ったことがあるかと聞いてみる。
夜は近くの公立小学校に通っていて、そこでサッカーを通じて友だちになったブラジル人がファヴェーラ住まいだという。
その縁で、ファヴェーラにあるサッカーグラウンドで明日も試合をするとか。
友だちの家は三段ベッドなのに驚いたとのこと。

ファヴェーラという壁が、サッカーを通じて軽く突破されるのが面白い。
さすがに勘定は僕が持つが、ま、日本でシュラスコ屋に行くことを思えばその数分の一で済んだと思うことにしよう。


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