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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2017/12/10)
12月1日(金)の記 書籍の大海の小舟

12月1日(金)の記 書籍の大海の小舟 (2017/12/04) 書籍の大海の小舟
ブラジルにて


サンパウロ大学の構内で、書籍市があるという。
このために仕事を休んだ連れ合いとともに、キャスター付きバッグを車に積んで向かう。

年に一度、今年で19回目。
年々、規模が大きくなってきたという。
今年は昨年同様、巨大な仮説会場が三か所つらなり、出版社の出店の数は50を超える。
ブラジルの書籍には定価が記載されていないのがふつうなのだが、全品50パーセント以下だという。

すでに日本語の書籍だけでも生涯読み切れないほど手元にあるし、蔵書の減量と処分を考えなければならない段階なのだが…
たいして欲しい本もないだろうと思っていたが、うれしい悲鳴。

食指が動くのはヴィジュアル系のものが中心だが、あまり大きくて重いもの、そして値の張るものは控えたものの…
ブラジルの書籍文化の奥深さを垣間見る。

販売者は即、出版社の人なのだろう、本のソムリエといった感の人が多い。
こちらが手に取った本について、いろいろなウンチクを聞かせてくれる。
そしてこっちが一冊所望すると、こっちが見逃していてわが嗜好に合った本を探してすすめてくれる。

「すてきな帽子ですね」。
と、女性の販売者に言われて、いきなりのことで気の利いた返しに詰まる。
日本ではいまさらとバカにされそうで使っていないが、ブラジルでは「となりのトトロ」の絵柄の野球帽をよく用いている。
日本の亡兄の遺品だ。
並んでいる書籍を見つめる男のかぶっているキャップの絵柄は、売り子の側からよく目につくのだろう。

この帽子、沖縄からブラジルを訪ねてきた女性にもほめられたな。
日本人に会うとわかっていれば、これをかぶっていかないのだが、サンパウロの街での偶然の出会いで。

さて、僕の買い物だけでキャスター付きのバッグがいっぱいになってしまった。
いい買い物をしたな。
久しぶりにブラジルに移住してよかったと思う。


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