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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2018/01/02)
12月16日(土)の記 アレンケ鮨

12月16日(土)の記 アレンケ鮨 (2017/12/20) アレンケ鮨
ブラジルにて


朝、少しだけ映像編集作業の続き。
年末モードで、お付き合いのイベントに昼前から出る。

オーケストラの指揮者コースの生徒たちの発表会。
クリスマスにちなんだ曲のサワリ程度を、卒業生たちがそれぞれ指揮する。
その合間に「4人目の賢者」のエピソードが語られるという趣向。
イエスの誕生に立ち会う東方の三賢者、実はもうひとりいたが落ちこぼれた、という話があったのだ。
キリスト教の真髄をついたような話。

先週、見逃した映画『希望のかなた』を見よう。
こちらの情報誌でガイジンたちが日本飯屋に挑もうとしている光景らしいPR写真を見て、気になっていた。
アキ・カウリスマキ監督作品だが、なんと日本でも封切られたばかりと知る。
フィンランドに密入国したシリア難民が主人公だが、喜劇と銘打っているのがすごい。
祖国日本で難民を扱った映画をつくって「喜劇」としたら、攻撃にさらされるかも。

にわか日本飯店を開けて、鮨ネタがなくなり、ポルトガル語の字幕で arenque という魚の塩漬けの缶入りがあるから、それを使ってみよう、というくだりがある。
かつてポルトガルから来た友人が土産に持参した缶詰の魚がこの名前だったので、調べたことがある。
ニシン、だったかと。

アマゾン北岸にアレンケーという町があり、まずそれを思い出した。
調べてみると、この町の方は Alenquer だった。
同名の地名がポルトガルにあるが、アマゾンのこのあたりには Obidos などポルトガルの地名をそのままあてたところが散見する。

映画の主人公は、シリアのアレッポでの戦闘から間一髪で逃れてきた。
アレッポといえば、かつて同じ屋根の下で働いた山本美香さんが殉職したところ。
今後はこの地名に接する度に、この映画と主人公を思い出すことだろう。

ちなみに映画の日本メシ屋の客としてヘルシンキ在住らしい邦人がごっそり登場するが、さすがにこの人たちはクレジットされていなかったようだ。
ガイジンのインチキ日本メシという意味ではブラジルに通ずるものがあり、喜劇というより、「被害」当事者として泣かされたぞ。
ワサビがきつい。


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