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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2017年の日記  (最終更新日 : 2018/01/02)
12月23日(土)の記 場末によろこびあり

12月23日(土)の記 場末によろこびあり (2017/12/27) 場末によろこびあり
ブラジルにて


日本人の友人と昼食をともにすることになった。
わが家の隣駅近くにある、ちょっと入りにくい場末系の店にするか。
すでに当地はクリスマス年末モードのため、今日開いているかどうか、昨日行ってみて確かめるつもりだったが、泥濘の作業で昨日はわが家を一歩も出れずじまい。

11時半に地下鉄の改札口で待ち合わせ。
お目当ての店は見事に閉まっている。
が、そのちょっと先に、より、というかかなり気の利いた店がある。
最初に来て値段も味もアテンドも気にいっていた。
が、最後に来た時は客が増え、昼間っからのライブ演奏がやかましくて客人との話にならず、それっきりになっていた。

今日は、暗くがらんとした店内の客席でサンタ帽をかぶったウエイターがまかない飯を食べているだけ。
今日もライブはあるのかと聞くと、午後2時からだという。
まだ2時間以上ある、ここにしよう。
ブラジル北東部料理を銘打っているが、なかなかおもしろい創作をしている。
たとえばあえて日本語にするとブラックビーフという料理の味付けを聞いてみると、牛肉を黒ビールとショウユで煮ているという。
味はよろしい。
創作料理盛り合わせとビール大瓶4本。

いつの間にか演奏も始まっているが、こちらの話題は尽きない。
もう一軒いこう、と勘定を頼むがライブ音楽チャージもサービス料も入っていないのが申しわけないぐらい。
この店、初心に戻ったな。

さて二軒目に苦労した。
友をそこそこ歩かせて、住宅街にあるカトリック教会前の広場に出た。
日系人のおじさんがパステル屋のテントを出している。
ここで缶ビール。
店主のおじさんが日本語で「なにか食べ物は?」などと話しかけてくる。
ひと昔前の日本映画あたりで使えそうなマスクをしている。
日本で20年以上、就労していた由。
苗字は、生まれて初めて聞く日本の姓だった。
珍名の店主は日本のトンカツがなつかしい、と繰り返す。

雨が降りそうだから、と店じまいに。
店の若いブラジル人のあんちゃんが僕らに向かって「この店主はオカマだぜ。オカマって日本語でなんていうんだっけ?」と話しかけてくる。
すぐにオカマの語が出ず、ゲイとしておく。
友は、日本じゃ店主の前で従業員はこんなことは言わないだろうと大喜び。
僕はあんちゃんに「キミはカレにその悦びを教わったってわけか」と返して一同にウケる。

雨が降らないうちに、昨日買いそびれたお好み焼きの具を買って帰宅。


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