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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2018年の日記  (最終更新日 : 2018/02/18)
1月16日(火)の記 READY MADE IN BRASIL

1月16日(火)の記 READY MADE IN BRASIL (2018/01/19) READY MADE IN BRASIL
ブラジルにて


外回りをいくつか抱き合せて、出る。
火曜日はサンパウロ近代美術館が無料の日だ。

現在の企画展の早見をしようと思う。
ぎょえ!!
これまで見たこともない長蛇の列。
大蛇アナコンダの最大クラスのを1ダースぐらい並べたぐらいか。
なぜに?
休暇シーズンということもさることながら、「セクシュアリティの歴史」と題した企画展が人気を呼んでいるのかな。
入館までに1時間以上はかかるだろうな。
今日は、断念。

その後の立ち寄り先で、思わぬ人を紹介される。
僕の、ブラジルの日系社会への絶望を、わかりやすく上書きしてもらった。

ううむ、そもそも美のシャワーを浴びるつもりだったのに、このままでは帰れない。
近くのサンパウロ工業センターの展示スペースを、なにの展示中かも知らないままのぞくことにした。
なんといっても、こっちはいつでもタダ。

READY MADE IN BRASIL展。
101年前にマルセル・デュシャンが別名で発表した、あの男子小便器の作品に由来する「レディメード」の現在のブラジルでの系譜、ということのようだ。

デュシャンの「古典」作品はポルトガル語で FONTE と訳されていて、日本で芸術史に明るくなかった僕は「噴水」の意だろうと思っていた。
帰って調べてみると「泉」と訳されていて、「噴水」論もあってややこしいようだ。
そもそもレディメードの概念も難しそうだ。
大量生産されるものに署名を施すだけで「はい、芸術作品です」とする風潮へのアイロニーは実に面白く、100年を経た今こそ熟考したい問題だ。

展示されている品々は、元祖の個展同様、いっときの興はあってもけっして美的感動に打っててくるものではないけど。


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