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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2018年の日記  (最終更新日 : 2018/02/18)
1月27日(土)の記 がっかり展示

1月27日(土)の記 がっかり展示 (2018/01/29) がっかり展示
ブラジルにて


今日は、夕方からこちらの連れ合いの実家でのイベントがある。
撮影の準備をしていくつもり。

その前に…
昨日のこちらの新聞に挟み込まれていたイベント案内の小冊子をみる。
展示のページ…
『ASSENTAMENTO』と題したアート展がある。
ずばりブラジルの農地改革問題をテーマとしたアーチストの展示のようだ。
この語は、土地なし農民といわれる人たちがキャンプ生活を経て、農地改革院のあっせんで入植した場所をいう。
僕は「入植地」と訳すことが多い。

拙著にも書いているように、僕はブラジルの農地改革運動の最前線に生きた日本人の記録を、テレビバージョンではなく、ディレクターズカット版でまとめる宿題を負っている。
ブラジル、特に都市部では偏見ばかりで理解も行き届かないこの問題をどう表現するか。

展示は今日までである。
場所は、サンパウロ大学の近くのギャラリー。
昼食後に思い切って、行ってみる。

該当の住所は…
看板類は見当たらず、要塞のようなコンクリートの四角い建物がある。
インターフォンを押して来意を告げ、しばらく待たされた後でドアが開いた。

あ、これだけ?
解説がなければ、あってもよくわからないオブジェがいくつか。
僕が通い続けた実際のアセンタメントに通じるものを見出すのもむずかしい。
真新しい農具類が高い壁に並べられているのはあるが。

キュレーターの書いた資料には、むずかしいことが書いてある。
総合アート展などでこれがあれば、タイトルに惹かれて目をやるだろうが、通り過ぎるだけだろう。

実際のアセンタメントの人たちが見たら、どうだろうか。
僕ほどの興味も示さないかもしれない。
記録文学作家の上野英信が、筑豊の閉山炭鉱住宅地域でボランティア活動をすると言って乗り込んできた学生たちに投げた言葉を想い出す。
「そっちには意義があるかどうかは知らないが、こっちには何の意義もない」。

サルガドの写真と、比べるべくもない。
ハズレがあるも楽しいアート巡り。


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