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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2018年の日記  (最終更新日 : 2018/04/24)
2月2日(金)の記 美しい黒

2月2日(金)の記 美しい黒 (2018/02/04) 美しい黒
ブラジルにて


やり残しの手続き、頼まれものの買い出し、気になるアート展の見残しを一気に回る。
フライトは月曜の午前中なので、今日が最後の平日だ。
なにか、こぼしていることがないかと不安。

楽器の頼まれものを探しに、ダウンタウンの有名店へ。
かなり相当ヤバい一画である。
見返りなど期待もせず、ただ頼まれたことを真に受けて動いているのだが、ここで襲われたら、すべてこっち持ちか。
まあ、面白そうなものが買えたけど、なにせ門外漢。

州立美術館をのぞいてみる。
まずは旧駅舎・政治犯収容所を改築した方へ。
こっちはタダだったか。
アート系のビデオがいくつか流されているが、気忙しい身には見る気も起らない。
上階をすべて使って、Rodrigo Andrade という僕より若いブラジル人のアーチストの展示が行なわれている。
特にぴんとこないが、ひと通り歩いてみる。
奥の部屋を見て驚いた。

今世紀になってからの彼の作品だ。
巨大な画面が黒で覆われた作品が並ぶ。
黒絵具を塗りたくって厚い層をつくり、それを削って立体感を出したり、下に塗られた色を露出させたりしている。
夜の街などを描いた作品だ。
色気のある、艶のある黒である。
黒を美しく表現できるこののすごさを感じる。
これを見た後で、彼のこれまでの作品を見直すと、この黒の世界に行きつく萌芽が看取できる思い。
いやはや、アーチストについては一時期のをちょいと見ただけでは語れないな。

本館の方では、アマゾンのベロモンテダム建築を告発するアート展が気になっていた。
いずれ水没する森の写真類ぐらいだが、これだけ見せられたらなんだかよくわからない感じ。

地下鉄を乗り継いで、もうひとつ気になっていたアート展へ。
ずばりAGUA、水をテーマにした世界中のアーチストの作品展。
日本から戻る頃には終わっているので、少し無理をしても見ておきたかった。
これは、拍子抜け。
ここは小中学生ぐらいが授業で見学にくる施設だ。
展示の方はアーチストとキュレーターが、勝手にやっているという感あり。
こっちが生徒になったつもりで、この展示を見せられて水問題について考えろと言われても困るな。

まだ買い漏らしのものがあるが、明日に回すか。


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