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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2018年の日記  (最終更新日 : 2018/05/23)
3月3日(土)の記 センベロ ルミノソ@NAHA

3月3日(土)の記 センベロ ルミノソ@NAHA (2018/03/09) センベロ ルミノソ@NAHA
日本にて


今日の沖縄は「十六日」、ジュルクニチと呼ばれる行事の日。
この日は、死者が彼岸からやってくるとされ、いわゆる新盆のように特に新しい故人をお迎えするという。

那覇は朝からなかなかの雨。
昨晩のチームOJメンバーでの上映からの戻りが午前様となり、今日は昼には上映会場に入る予定。
オーム真理教の麻原彰晃が潜んでいたぐらいの狭さのドミトリーで体力温存、しばし安静に。

主催者不在でブラジルからのゲストと、かつての主催者に頼まれた会場主が切り盛りすることになった今日の上映。
蓋を開けてみると、まるで『七人の侍』のようにすばらしいメンバーが集まってくれた。
間際になって屋我地島から駆けつけてくれたわがアミーゴの他は、はじめてお会いする方ばかり。
しかし一同、ノリがえらくよろしい。

上映後の懇親会でいろいろと話していてわかってきた。
今日の上映作品『赤い大地の仲間たち フマニタス25年の歩み』の主人公、佐々木治夫神父はまだご存命だ。
沖縄の「十六日」行事とはいましばらく縁遠いことであろう。
が、在東京のイトコらも連れて参加してくれた人が、佐々木神父の姿が亡祖父に重なったという。
その人は占領下の沖縄で孤児たちの救済に奔走したそうだ。
孫たちも生前に会うことがなかったというその人を、僕まで感じる。

雨は上がっていた。
今からなら、まにあう。
那覇市内の小禄という地区にあるカトリック教会では土曜午後7時から英語のミサがあることをネットで調べておいた。
思い切って行ってみよう。
いままでポルトガル語と日本語のミサ以外には預かった覚えがない。

参加者はフィリピン人とみられる女性が多い。
神父さんは、なに人だろう。

道中にあった居酒屋に目をつけておいた。
ここにも「センベロ」がありとの張り紙。
一昨日の安里のマチグァーと呼ばれる飲み屋街で「チベロあります」と読める貼り紙があった。
なんのことか松林さんに聞いてみると、センベロ、千円でべろべろまで飲めるセットだという。
数年前からセンベロという言葉は知っていたが、那覇ではこれをウリにする飲み屋が目につく。

観光客も見当たらない小禄の居酒屋でセンベロしてみよう。
地元の若い人たちと紫煙のなかで、泡盛をあおる。
♪さがしものは なんですか
陽水の『夢のなかで』が流れる。

千円の飲み物三杯とお通し一つでは物足りない。
これが落とし穴のようで、たとえば、やたらに貼り紙のあるハムカツ300円也を頼んでみると…
キャベツもパセリも辛子もなく、花札サイズぐらいのハムカツがふた切れのみ。

さあ、あと一日だ。
沖縄の先人たちは、海中からリーフの現われるこの満月の大潮の時期に、死者たちも戻ってくると思いをはせたのかもしれない。


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