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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2018年の日記  (最終更新日 : 2018/07/15)
3月8日(木)の記 三国越しの読書

3月8日(木)の記 三国越しの読書 (2018/03/12) 三国超しの読書
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 死というものは、生のひとつの形なのだ。
 この宇宙には死はひとつもない。
 『にぎやかな天地』宮本輝著 中公文庫


とらえどころのない気候のサンパウロに到着。
那覇の古書店ウララさんで教えてもらった宮本輝さんの『にぎやかな天地』上下巻をともに。
那覇-東京-メキシコシティ-サンパウロと経由しながら読了。
冒頭の、引用した部分からぐんぐん引き込まれていった。
若きフリーランスの書籍編集者が、日本の発酵食品についての取材を受け持つことになる。
そして彼と取り巻く人々の、死と生をめぐる因縁…

『にぎやかな天地』というのは発酵をつかさどる微生物の存在のメタファーだろう。
沖縄の漫湖のマングローブの干潟で聴きいっていた、あのにぎやかさに通じるものあり。

ウララの宇田智子さんには、メールで沖縄の発酵文化について問い合わせていたこともあり、他にも格好な資料を用意していただいていた。
ほんらいのソムリエとはあまり縁がないが、古書のソムリエには僕は恵まれている。

学芸大学の流浪堂の二見ご夫妻、京都のカライモブックスの奥田さん等々。
僕との会話のなかから、その先にある、僕の知らなかった本がすっと差し出されるのだ。
なんというお恵み。


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