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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2018年の日記  (最終更新日 : 2018/05/21)
3月23日(金)の記 富山妙子さんに聴く

3月23日(金)の記 富山妙子さんに聴く (2018/03/27) 富山妙子さんに聴く
ブラジルにて


奇縁の連鎖である。
なにか超常的な意志でも想定した方が、わかりやすいかもしれない。

ふしぎな縁が重なり、5年前に画家の富山妙子さんの世田谷の御宅に招かれることになった。
僕にお話ししたいことがあるとのことで、一期一会の思いでビデオカメラを担いでいった。
目の覚めるような痛快な話で、かつ重く、なによりもわが意を得た話だった。

この時は『後・出ニッポン記』と仮題をつけていた『消えた炭鉱離職者を追って サンパウロ編』のダイジェスト版をまとめあげたところだった。
それをこれもすごいことなのだが、東大駒場の伊東乾さんのワーグナーのオペラについてのゼミ枠で、富山さんにご覧いただいていた。
それが富山さんとの出会いだった。

さてこの記録は、記録文学作家の上野英信が1973年に日本の炭鉱離職者を南米大陸に訪ねた旅の、残り香を探すこころみだ。
恥ずかしながら富山さんにお会いするまで、上野英信は富山さんが1961年から行なった南米の炭鉱離職者を探す旅で得た知見と人脈をフルに利用して自らの旅をかなえたことを見逃していた。

当の上野英信が自作のなかでそうした手の内を明かしているところを、僕は見つけていない。
さて富山さんにご了解をいただいて撮影させていただいたものをまとめておきたいと思いつつ、思わぬ問題が生じていた。

しかし先回の訪日で、これまた思わぬ知人が富山さんの中南米での足跡とその成果を研究していると知り、ひと肌脱ぐことにした。
作品とは言えないまでも、他人に見せられる段階までまとめるのに、編集機のトラブルが続き、手間取ってしまった。

今晩からの旅に出る前に、全体を通しでチェック。
すでに何度も見ているのだが、飽きることがない。
すごい人から、すごい話を聞いてしまった。
それを死蔵することなく活用できそうで、感無量。

さあふたたび長距離バスの旅だ。


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