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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2018年の日記  (最終更新日 : 2018/05/21)
4月28日(土)の記 110年目のなみだ

4月28日(土)の記 110年目のなみだ (2018/05/06) 110年目のなみだ
日本にて


ああ、ベッド使用時間4時間程度というもったいなさ。
広々として眺めもあっぱれだが、連れ込み宿なみのショートステイ。
近くの秋田県立美術館で開催中の「夜と美術」という展示が気になる。
開館の10時に今回の上映を主催してくれた森野潤さんを誘って訪れてみる。
え、これだけ?
30分ぐらいで早見をしようと思っていたが、10分もあれば見れるようなミニ展示だ。
しかも収蔵品ばかり、どこが夜と関係あんの?といった作品も。

まあその分、森野さんと茶飲み話ができた。
帰りの秋田新幹線は全席指定、連休入りでもあり空席なし。
つかのまの空席を移動したり、デッキで立ったり座ったり。

いったん目黒の実家に戻り、秋田でたっぷりいただいた土産類を置いて、代わりに今晩のこっちからの土産、ビデオカメラ、上映機材などを担いで西荻窪へ。

110年目の第一回ブラジル移民船「笠戸丸」の神戸出港の今日、ブラジルの守護聖母アパレシーダの名前をいただく場所で『移住四十一年目のビデオレター グアタパラ編』を上映。
しかもこの映画に音楽を提供してくれた青木カナさんがミニライブを奉納してくれることになった。

カナさんの一曲目は、この映画のテーマ曲でもある名曲『帰ろうかな』。
まさかと思ったが、演奏の途中、カナさんは涙で詰まってしまった。
本人にとっても意外だという。
カナさんは20年近く過ごしたブラジルから、お連れ合いのレオさんとともに日本に引き揚げてきた。
まるでブラジルには未練がないつもりだったが、ブラジルでの住まいなどを想い出して泣いてしまったのかもしれない、という。

カナさんも僕も、日本人移民としての集団の記憶を抱えているのだろう。
それに笠戸丸以来、そしてそれ以前の移民たちがはたらきかけたのかもしれない。
おかげさまで、この日この場所で移民の側からの祈念ができた。


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