移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
岡村淳のオフレコ日記
     西暦2018年の日記  (最終更新日 : 2018/06/12)
6月10日(日)の記 セントロとキロンボ

6月10日(日)の記 セントロとキロンボ (2018/06/11) セントロとキロンボ
ブラジルにて


夕方まで、こちらの一族へのサービス。
さて。
サンパウロ環境映像祭も13日まで。
今日は夕方からセントロ(ダウンタウン)の会場で見てみたい作品がある。

ずばりブラジル銀行文化センターが会場。
その地区は古くからの銀行街だが、日曜は日中から通行人はまばらになる。
いっぽう夜は路上生活者たちがどっと押し寄せてくるのだ。

思い切って行くか。
メトロのセー駅で降りて地上に出ると、まさしくやばい空気。
そもそも今の時期は17時半前には日没で、セントロは意外なほどに照明が暗い。
帰路はどうしよう。
まさしく命がけだな。

今日の一本は『Quilombo Rio dos Macacos』というブラジルの長編ドキュメンタリー。
Quilombo:キロンボとは、ブラジル各地にある黒人系のコミュニティで、農場などから逃亡した黒人奴隷たちの隠れ里を起源とするとされる。
拙作『リオ フクシマ 2』でさっと紹介しているが、日本にほとんど伝わっていないブラジルの大切な問題のひとつである。

この作品の舞台は、バイーア州サルヴァドール近くの海岸に近い山中のキロンボだ。
数百年にわたって暮らしていたキロンボの土地を、ブラジル海軍が接収すると宣言して実力行使に出た。
それをめぐる闘いの記録である。

終了後に監督のトークあり。
自分たちだけではとても闘い続けてこれなかった。
さまざまなグループたちとのつながりのおかげだと語る。
そのなかではフェイスブックをはじめとするSNS、スマホの動画撮影機能などが大いに役立ったことだろう。
ツールは、使いようが肝要だ。

会場を出て、小走りでセー駅まで向かう。
路上生活者の占拠のなか、女性を中心とする清掃労働者や、軍警などの姿も見える。
さすがに日系人風、観光客風の通行人は見ないな。

地下鉄のカードのトラブルなどがあるが、ぶじ生還。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

岡村淳 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2018 岡村淳. All rights reserved.