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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2018年の日記  (最終更新日 : 2018/08/16)
6月11日(月)の記 ファヴェーラの水糸

6月11日(月)の記 ファヴェーラの水糸 (2018/06/12) ファヴェーラの水糸
ブラジルにて


次回訪日時の各地でのライブ上映の件でのやり取りが立て込む。
諸々のネット作業で、気がついたらもう正午を過ぎている。

ああ、買い物も、ビデオ編集も手つかず…
されど午後から環境映像祭を3セッションこなしに、昨日に引き続きセントロへ。
今日はブラジルの作品ばかりを見ることにした。

ファヴェーラ:スラムを舞台とした作品が2作品。
ひとつはベロオリゾンテ近郊の山に囲まれた地域、ひとつはサントス付近のマングローブ地帯。
両方の作品で、水糸を使った素朴な家づくりのシーンがあった。

僕は、家づくりといえばジオラマに凝っていた頃に模型でたしなんだぐらいだ。
埋蔵文化財発掘の考古学徒時代に水糸という言葉を覚えた。
二点の水平をとるために糸を張り、我々の場合は水平器で調整した。
これもなつかしい言葉だが、平板測量の時の定番作業だ。

そうか、水平を取るのは建築の基本なのだな。
最初の映画では、レンガを重ねる際に主人公の若い女性が水糸を張っていた。
後者では、齢17歳のいわゆるLGBTの若者がマングローブ地帯に柱を並べて水糸を張っていた。

建築はオトコの作業という、僕のステレオタイプが揺さぶられる。

最初の作品はナマの住民が薬物使用なども明かしていくが、三脚をきっちり据えての撮影だ。
登場人物のこれからの動きを計算したポジションからして、事前にかなりの打ち合わせと演出があったことだろう。
後者は登場人物と一緒に走るような撮影だが、クレジットからすると登場人物は現地の人のようだが役者として演じてもらっているようだ。

ファヴェーラいろいろ、映画もいろいろ。
水糸は普遍。


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