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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2018年の日記  (最終更新日 : 2018/09/19)
8月23日(木)の記 ブラジルの印象派

8月23日(木)の記 ブラジルの印象派 (2018/08/27) ブラジルの印象派
ブラジルにて


来週に迫った訪日。
それに伴う諸々で、午前中から外出。

出先で会った日本から移住した女性に面白い履歴をうかがう。
彼女は南京で生まれたという!
1943年の生まれとのことで、南京虐殺の6年後だ。
両親は敗戦後にも中国人の世話になったし、南京虐殺はなかったと聞いている、という。
父親は大日本帝国軍人で、いずれにしても虐殺が起こったとされる当時は日本にいたとのこと。
そもそも南京はかなりの規模の広さで、どこにいたかで見聞するものはだいぶ異なるようだ。

外出ついでに、気になっているアート展に行ってみる。
ラテンアメリカメモリアルセンターでの、Durval Pereira回顧展。
この人は20世紀ブラジルの印象派などと呼ばれていた。
https://www.durvalpereira.com/

こちらの新聞の紹介記事の写真が目を引いて、見てみようと思いたった。
いやはや、これはすごい。
廃墟と見まがう建物と、そのあたりの生活臭。
似た構図の絵画群を迷路上に配した展示で、まさしく絵のなかの廃墟化する土地にこちらも入り込んだ感あり。

画業を志すのに恵まれた生まれではなく、彼の作品は時流ともアート市場とも無縁のところにあったとのこと。
ますます、僕の胸を打つ。
サンパウロでの展示期間は、9月までか。
出発前に泊りがけの用事も入れてしまったし、少なくともサンパウロで見られるのは、これが最後か。

サウダージの、いたみ。


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