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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2018年の日記  (最終更新日 : 2019/01/04)
10月26日(金)の記 日ポ奇譚

10月26日(金)の記 日ポ奇譚 (2018/10/29) 日ポ奇譚
ブラジルにて


日本ブラジル友好史みたいなのは我田引水自画自賛がきつく、敬遠しがちである。
それに比べると二ケタぐらい存在そのものがまれな日本とポルトガルとなると、まずは興味がわく。

昨日、見た2本目の映画はポルトガル映画『Perignaçâo』、「巡礼」の意。
日本語ではフェルナン・メンデス・ピントと表記される16世紀のポルトガル人の冒険家の話。
大航海時代にインドに渡ったフェルナンは、さらにオリエントを目指して…
明朝の支配下の地に渡る。
数奇な運命を経て、北京へ。
そして!あのジャポンに至るのだ。

映画のなかではまずブンゴに、そしてタネガシマに渡った彼の日々が紹介される。
これがなんともエキゾチック。
登場する日本人のニホンゴは、どうやらネイテイブっぽい。
演技のほどは、ブラジル奥地の、あまり日本文化に接していない日本語学校のはじめての学芸会、といった感じ。
万里の長城も登場するし、中国では「ちゃんと」ロケされているようなので、ジャポンはそのついでに中国領内でセッティングしたのだろう。

この映画でも語られているが、フェルナンは日本での知名度は何ケタも上のフランシスコ・ザヴィエルの日本行きの資金を提供したという。
彼の著書のタイトルはずばり『Perignaçâo』、日本では『東洋遍歴記』のタイトルで東洋文庫から翻訳が出ている。
次の訪日時にゲットしよう。

さてさてそのノリから今日は日本で『ポルトの恋人たち』のタイトルで今年公開の映画も見てみた。
これまた奇作。
18世紀のポルトガル、そして21世紀の東京オリンピックのあとの!日本が舞台。
ポルトガルを衰退に導いたリスボンの大震災から話が始まる。
日本の地震を思わずを得ない。
監督は福島のドキュメンタリーを撮っている舩橋淳さんという若い日本人ではないか!
ポルトガルパートにはけっこう引き込まれたが、わが日本パートはちょっと設定に無理を感じる。
浜松のブラジル系労働者が支える工場などが描かれているだけでも面白いのだが。
それにしても、よくぞこんな映画を実現できたものだ。


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