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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2018年の日記  (最終更新日 : 2019/01/04)
11月2日(金)の記 『透視も念写も事実である』

11月2日(金)の記 『透視も念写も事実である』 (2018/11/04) 『透視も念写も事実である』
ブラジルにて


今日のブラジルは「死者の日」の休日。
身内の墓参りに行く習慣があり、各地の墓地はごった返す。
こちらの連れ合いの実家ではすでに複数の故人あり。

当方は訪日を目前にしてオーバーワーク気味なので、拙宅でお祈りさせていただく。
奇しくも流浪堂さんで入手した『透視も念写も事実である 福来友吉と千里眼事件』(寺沢龍著、草思社)を読んでいる。

明治時代、第一回ブラジル移民船「笠戸丸」が渡った直後の頃である。
東京帝国大学の心理学の研究者だった福来友吉は、いわゆる千里眼などの超常現象に科学的に取り組むことになる。
然るべき成果を上げ続けるが、心ない曲学阿世の研究者やマスコミにおとしめられて、大学を追われることになってしまう。
丁寧かつ誠実な調査によって紡ぎあげられたことがうかがわれる労作ルポである。
「あとがき」では千里眼を詐術と疑っているとみられる「知の巨人」立花隆氏も批判されているが、 立花氏はこれにこたえているのだろうか。

この本を読んでつくづくわかることは、福来友吉も自身の「千里眼」能力の研究に協力した人たちも、社会的にもこうしたことを披露してマイナスなことは多々あるにしても、なんらメリットがないことだ。
事実に、真実に、自分に忠実であろうとしたために邪な輩たちに誹謗中傷を浴びせられることになる。
学ぶこと、考えることが多々ある。


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