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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2019年の日記  (最終更新日 : 2019/02/20)
2月6日(水)の記 『AMA-SAN』を観た

2月6日(水)の記 『AMA-SAN』を観た (2019/02/08) 『AMA-SAN』を観た
ブラジルにて


自作のビデオ編集もたけなわであるが…
気になる映画、いま見ておかないともう見れなそうな映画がある。

ポルトガル人の女性の監督が日本で撮ったという『AMA-SAN(海女さん)』というドキュメンタリーをサンパウロ市内のいわば写真美術館で上映している。
こちらの新聞の評価も高い。

昼から思い切って行ってみる。
これは驚きのドキュメンタリー映画だ。
ナレーションや解説はなく、登場人物がカメラやスタッフを意識するショットも排除されている、いわば観察記録だ。

伊勢の現役の海女さん三人が主人公。
うち二人は、60代と70代の女性だ。
まさしく淡々と日常が映し出されて、これといった事件が起こるわけでもない。

牛山純一プロデューサーに怒鳴りつけられそうなぐらいに地味だが、それがいいのだ、それでいいのだ。
3・11以降にガイジンが延々と撮っているのに、東北でもなければフクシマもツナミも出てこない、それもいいではないか。

女優でもない60代の日本の田舎の女性を、美しいと思った。
女性たちの日常が、美しく尊いと思った。
そもそも男たちの影の薄い映画である。
拙作『あもーる あもれいら』シリーズを思い出したり。

彼女たちはウエットスーツこそまとっているが、酸素ボンベなしの素潜りである。
映画を観ている限りわからないが、調べてみると一回の潜水は一分程度のようだ。
それを一日に数十回、繰り返すのだ。

想えば、魏志倭人伝にこうした倭人の潜水漁についての記載があったと記憶する。
おそらく縄文時代にさかのぼるだろう。
縄文時代の諸々の遺物を現役の海女さんたちに見てもらったら、意外なことがわかるかもしれない。

ネットで調べてみるが、この傑作がほとんど日本語の情報になっていないようだ。
日本では取材地の三重で上映されたという情報ぐらいしか見当たらない。
そんな日本以外の世界各地でこの作品が好評を博しているのがうかがえる。

クラウジア監督の公式サイトのリンクを貼っておこう。
https://claudiavarejao.com/ama-san


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