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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2019年の日記  (最終更新日 : 2019/04/23)
3月18日(月)の記 溝口の夜

3月18日(月)の記 溝口の夜 (2019/03/29) 溝口の夜
日本にて


江田島の元醤油蔵で朝を迎える。
まずはスマホで各地と交信。

今回の列島巡礼では、ここ江田島の旧帝国海軍兵学校跡を撮影したいがためにビデオカメラを持参した。
現在、海上自衛隊の第1術科学校として定時の見学が可能だが、昨日は自動車事故でそれどころではなくなった。
この見学の所用は1時間30分、途中退出は不可。
今日もこの見学はあきらめて、江田島上映主催の母娘に案内を乞い、僕の使用意図にかないそうなショットを収める。

帰路はフェリーで宇品港に渡る。
短時間の旅情。
宇品港には、昨年の青原さとし監督による北広島上映会に参加された女性が車で待機してくれている。
彼女とはブラジル関係の共通な知人が少なくない。
今日の北広島町旧美和東地区上映にも参加されることになり、カローナ(便乗)をお願いした次第。

青原監督のイチオシだという、北広島の廃校活用スペース筏津芸術村で今日まで開催中の郷土の画家、小田丕昭(おだ ふしょう)展に寄る。
僕はもちろんこの画家のことを知らなかったが、これは面白かった。
小田氏は西本願寺系の住職であり、地元の学校で長年、美術教育に当たった。
激動の第2次大戦前からの作品が展示されているが、暗黒の時流に抗う姿勢がうかがえて、心を打つ。
http://www.kitahiro.jp/art/8018/

北広島町は、まさしく中国山脈の脊梁の地。
行政区では町となっているが、ほぼ限界集落も少なくないという。
この地で「ぞうさんカフェ」というカフェ界では知られる店があるとのことで、行ってみることにする。
お店の広さと豊富な販売グッズ類に息を呑む。
ここの最大のウリは、スリランカの象の糞から取り出した植物繊維でつくった「ぞうさんペーパー」。
これは面白い、関連グッズと由来の書かれた書籍を購入。

ようやくこれまた廃校活用スペースの美和東文化センター(字名溝口)へ。
主催の三浦さんは広い調理室で料理の準備中。
ストーブで温められ、コタツも二基配置されたアットホームな上映スペースが心地よい。
平日の夜の、決してアクセスのよくないほぼ限界集落に、まさしく有志、善男善女が寄り合ってくれた。
地元の集落から、広島県各地から、そして島根から鳥取から。
三浦さん渾身の手料理に舌鼓を打ちながら、まさしく懇親が続く。

そして希望者はそのままこの場で宿泊可。
三浦さんが蒲団まで運んでくれていた。
階上のかつての講堂スペースに小田丕昭の作品があると青原監督に教えていただいた。
ジョージア・オキーフを想わせる地元の風景画だった。


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