移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
岡村淳のオフレコ日記
     西暦2019年の日記  (最終更新日 : 2019/08/21)
4月18日(木)の記 はじめにインディオありき

4月18日(木)の記 はじめにインディオありき (2019/04/21) はじめにインディオありき
ブラジルにて


4月19日の「インディオの日」というのはブラジル特有のものかと思っていた。
調べてみると、メキシコで開催された世界先住民会議に由来するようだ。
いずれにしろ、この時期には先住民関連のイベントが多い。

今日は夜、当地の先住民がらみの映画2セッションに水筒もって挑戦。
ああ、蓋をきつく締めていなかったようだが、プラスチック袋に入れておいてよかった。

コロンビアからアマゾン流域のブラジル領に難民として入ることをはかる家族を描いた『Los Silencios』(沈黙)という映画を最も見たかった。

これも奇作だったが、もう一つのブラジル映画が圧巻だった。
邦訳すると『死者の村の雨と歌』。
アマゾン流域トカンチンス州の先住民クラホの人たちの話。
先住民保護区で若い妻と乳児と暮らす青年が主人公。
彼には亡父の盛大な法事を行なうという重荷がある。
さらに自分がシャーマンになることを期待されているため、それから逃れるために町に出る。

診療所で「ポルトガル語はわかるのか?」と聞かれる青年。
ブラジルでこう聞かれるのは、我々外国からの移民や観光客だけではないのだ。
映画のほとんどのセリフはクラホ語。
監督は「白人」だが、長回しで映し出される先住民たちは、まるで演技をしているとは思えない。
そしてこの映画の主人公の苦悩は、僕にも、現代を生きる多くの人たちにも通じると思う。

想えば僕自身、『すばらしい世界旅行』の豊臣靖ディレクターによるアマゾンインディオシリーズの好評が契機でブラジルと縁ができたわけだ。
お世話になった先住民たちに、自分はどう向き合っているのか。
この問いから逃れることはできない。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

岡村淳 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2019 岡村淳. All rights reserved.