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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2019年の日記  (最終更新日 : 2019/08/21)
4月22日(月)の記 岩波新書赤版から

4月22日(月)の記 岩波新書赤版から (2019/04/26) 岩波新書赤版から
ブラジルにて


さあ訪日前の、最後の一日断食。
今さらながら、先回訪日時の御礼メール。
上映会のアンケートにメルアドを書いてくれた人、名刺交換をした人たち宛て。
何日かかるかな。

先回、日本の古書店の店頭100円売りで買った気になる本を読み進める。
『福島 原発と人びと』岩波新書赤版。
著者は大スキャンダルの「性状」を暴かれた広河隆一氏。
僕自身は広河氏と面識もなく、これまで間接的にも何という触れ合いもなかった。

この本は西暦2011年8月刊行で、福島事故から5か月にしてよく事態を整理して本質をついていると思う。
僕自身、福島の原発4基のそれぞれ何号機がいつ爆発したかという時系列をおさえておきたかったので、格好だった。

昨年末からの複数回の報道によると、広河氏はフォトジャーナリストを志望する日本人女性たち複数に、東京都内のホテルや海外の取材地で!彼女たちに不本意な性行為を強要し続けたという。
告発された当の広河氏は、文章による自己陶酔のうかがえる弁明をしているだけのようだ。

彼の文章を読むと、社会の弱者の側の人たちと、きちんと人間関係を継続して取材を続ける人権派そのものなのだが…
海外の戦乱の地でも邦人女性にレイプ行為を毎晩のように続けたという氏は、福島ではどうだったのか?
この本でも広河氏はチェルノブイリ原発事故の現地の若い女性たちを継続的にケアしたと書いているが、彼女たち被曝者や、これまでの取材の現地の被写体の人たちにもレンズ以外のものを向けることはあったのだろうか?

僕自身、自分の敬愛する日本人フォトジャーナリストに寄り添って、彼の現場での言動を自作のドキュメンタリー映画としてまとめている。
僕なりに、彼との一蓮托生は覚悟のうえだ。

広河氏を主人公にしたドキュメンタリー映画の製作スタッフたちは、そんな広河氏の「性状」を知らなかったと発表しているが、そんなものだろうか?
検証ドキュメンタリーぐらいつくっていただきたいものだ。
広河映画を封印しないで、検証上映をするのもいいだろう。
広河事件から学ぶべきことははかりしれず、それは報道や記録、そして人とかかわる者の当然の義務だ。


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