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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2019年の日記  (最終更新日 : 2019/09/15)
6月8日(土)の記 南の隣人たち

6月8日(土)の記 南の隣人たち (2019/06/11) 南の隣人たち
ブラジルにて


すでに後半を迎えたブラジル国際環境映画祭。
サンパウロでは今日に限っても、主だったところで5カ所にて同時に上映が行われている。
どのプログラムを、どうつなぐか、思案のしどころ。
入手した分厚いプログラムを繰るにつけ、見逃した作品を残念に思う。
かといって自分の作品づくりも、家族の事情も、こちらの体調もあるし。

今日は午後からアマゾンものの長編一本と、ブラジルの短編特集の2プログラムを見るとする。
短編には、思わぬ拾い物がある。
『渓谷の孤児たち』と題されたのがすごかった。

ブラジル南部サンタ・カタリーナ州。
拙作でいえば『すばらしい世界旅行』の「イルカ漁」の舞台であり、『ブラジルのハラボジ』の主人公がリンゴを植えたいと言っていた州だ。
19世紀以降、ドイツやイタリアからの移民が入り、ドイツ語が公用語にされている自治体もある。
その内陸のイタジャイ渓谷のラクラノ/ショクレンと呼ばれる先住民の今に至る悲劇を伝える。
入植者たちから様々な危害や侵略を受け続けてきた。
昨今では居住地がダム建設による水害で溺死者が出たり、周囲のタバコ農場からの「農毒」が居住地の土地も水資源も脅かしている。

こんな非道が許されていいのだろうか。
先住民地区で奉仕する「白人」の言葉をかみしめたい。
「もしブラジル人が先住民たちと人として交わり、学んできていたら、今のブラジルで生じている暴力ばかりの状況は起こりえなかったと思います」。


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