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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2019年の日記  (最終更新日 : 2019/09/15)
8月17日(土)の記 メキシコでくだるまで

8月17日(土)の記 メキシコでくだるまで (2019/08/25) メキシコでくだるまで
メキシコ


さあ今日から三日間、ひとりでメキシコ取材だ。
ホテルはメキシコシティの南端で、しかも高級。
メトロやメトロバスへのアクセスはよくない。
かといってそもそも勝手がわからない国で、荷物を持っての移動も煩瑣だ。
シンポジウム主催者へのディスカウント価格にしてもらって、宿を変えない選択とした。

日本で購入した『地球の歩き方』とこちらで何人かの方に聞いた情報をもとに、いざ出陣。
ホテルの前でタクシーを拾い、最寄りのメトロの駅を告げる。
なにせこちらには土地勘がない。
「メトロバス」の駅に連れていかれ、「メトロ」だと改めて告げてさらに走行。
地下鉄はサンパウロに比べろと車輛も乗客も田舎くさい感じでほっとする。

乗り換えてセントロ地区を目指す。
下車駅近くの広場に、なんとフィギュアの市が立っているではないか。
ついつい見てしまうが、わが日本の怪獣系は乏しいようだ。

まずは大壁画狙い。
コレヒオ・デ・メヒコで出会った日本からの留学生に教えてもらった施設がビンゴ!だった。
入館料の他にビデオ撮影料も払うので、すっきりしている。
ビデオ撮影料といってもわがホテルのジュース代より安いぐらいの金額でありがたい。

むむむ、先のササキ神父の滝での転倒のせいか、ビデオカメラが不調。
だましだまし、なだめなだめ。
メキシコの大御所の壁画にカメラを向けていると、ずばり富山妙子さんの作品の撮影に通じていく。
これだけでも十分に面白く奥が深いが、限られた時間で他の課題もこなさなくてはならない。

歩いてセントロのまさしく中心を目指す。
カテドラル・メトロポリターノの外景を撮影、正午のミサにあずかる。
異国の忙中の祈りの時間がうれしい。

向かいにあるアステカの遺跡、テンプロマヨールへ。
この土地のダイナミックな歴史がよくわかる。
ここは博物館にもなっているが、もと考古学徒をしてもうここだけで食傷気味にさせる質量の展示だ。

とはいえ、考古人類博物館は行かざるを得ないだろう。
地下鉄を乗り継いで。
ここも撮影料を別に払う。
いまどきのスマホの動画機能の方が僕の旧機より性能はいいかもしれないが、スマホ撮りは料金を徴収されない。

ふつうの観光客が見て半日がかりとされる場所だ。
とにかくひと通り目を通して、わが意図にかないそうな部分を撮影。
19時の閉館間際まで滞館。

今朝はチップ用の小銭がなく、ホテルの朝食を見合わせた。
午後、移動中の大道で小皿に盛ったタコスをつまんだだけ。
ホテル最寄りのメトロの終点で食堂を探す。
いかにも場末、停留所のバスの排気ガスの充満するような店しか開いていない。
わが意を得たり。
ビールのカクテルらしいものと、タコス側に春巻き状にいろいろ詰め込んだものをいただく。
場末の至福。

タクシー乗り場に並んだのだが、あいにく僕の番に無認可っぽい車がやってきた。
多少の土地勘はできたが、どうも回り道くさいルートだ。
行きの大迂回より高い金額で、しかも釣銭を大幅にごまかされそうになる。

夜間が忙しくなった。
そもそも食べ物らしいものも食べていないのに、ひどくくだっているではないか。
バストイレ付きの部屋で助かった…


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