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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2019年の日記  (最終更新日 : 2019/12/08)
8月19日(月)の記 クエルナヴァカのリヴェンジ

8月19日(月)の記 クエルナヴァカのリヴェンジ (2019/08/28) クエルナヴァカのリヴェンジ
メキシコ→


いやはや今回のメキシコ撮影ミッションは薄氷を踏みながら、ごちゃごちゃの毛玉のなかから繊細な糸をみつけてたどっていく思い。
今朝も今回のシンポジウムの頭領からオンラインで何度もアドヴァイスをいただき、助かった。

深夜に諸々と検索して、結論は…
朝、ホテルをチェックアウト。
荷物ごとメキシコシティ近郊のクエルナヴァカに移動。
クエルナヴァカで荷物を置けるところを探す。
クエルナヴァカ撮影ミッションののち、メキシコシティの空港に移動。
やってみよう。

ホテルの至近からクエルナヴァカ行きのマイクロバスが出ているという僥倖。
おう、だいぶ高度が下がるのだな。
クエルナヴァカには西暦1976年に画家の富山妙子さんが訪ねてスライドショーをしているのだ。
それが具体的にどこだったかはご本人はもとより、富山さんのメキシコでの足跡を調査している研究者に調べてもらってもわからないというのがわかった。

もう一つの因縁は、この町のカテドラルに日本の26聖人の壁画があるということ。
『地球の歩き方』最新版には現在、見学不可とあるのだが。
バスはターミナルに着いた。
アタマに入れたつもりの地図とはどうも勝手が違う。
パラグアイやアマゾンの町のような混沌。

もてあますだろう時間をどうしようかと思っていたが、カテドラルにたどり着くだけでもひと苦労だった。
坂道が多く、区画整理とは程遠く、メキシコシティにはあった道路名表示がないのだ。
何度となく、ひとに尋ねながら。

いい加減な情報もあったが、ついに。
ああ、カテドラルの壁のなかから発見されたという26聖人の壁画が拝めるではないか。
カネも取られず、撮影もとがめられず。

想い出した。
26人のカトリック信者が豊臣秀吉政権のもと、長崎で処刑されたのは西暦1597年。
そのなかにはなんとメキシコ人もいて、彼はメキシコ初の聖人とされた。

あれは節目の年だったので、おそらく西暦1987年だったか。
サンパウロで26聖人記念ミサが行なわれて招かれた。
せっかくなのでボランティアでの撮影を申し出た。
さる筋から譲り受けたビデオカメラを使ったのだが、なんと音声が録音されていなかったのだ。
がっくりきたが、招いたくれたシスターから聖人たちが身代わりになってくれたのでしょう、と慰めてもらった。
たしかに、頼まれ仕事でも報酬をいただく仕事でも、自分が記録しておかなければならないという念に駆られた行事でもなかったのだが。

今回、撮らせてもらった映像は公開できるよう、慎重に精進しましょう。

ぶじにメキシコシティの国際空港へ。
ゲートではそこかしこからポルトガル語が聞こえて、なんともわかりやすいありがたさ。
さらば、ありがとうメキシコ!


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