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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2019年の日記  (最終更新日 : 2019/11/11)
10月15日(火)の記 ひろしまのよりみち

10月15日(火)の記 ひろしまのよりみち (2019/10/25) ひろしまのよりみち
日本にて


JRレールパス使用最終日。
今日は早朝、江田島を発って東京経由でいっきに新潟の妙高まで移動する予定だった。
われながら、しなくてもいいことに、飛んで火にいる夏の虫のごとく…

昨日の段階で、台風19号の被害により北陸新幹線が長野以北不通の報が。
現地の人は極めて残念がっているが、こんな非常時に臨むべきではないと判断。
山形の親戚訪問も考えるが、山形新幹線も運休だ。

昨日の上映に来てくれた人から耳寄りな情報を聞いていた。
僕がトークで、さる画家と藤田嗣治をめぐってトラブルがあったことをさらりと話すと、もっと詳しく知りたいという。
話しているうちに、広島の美術館に藤田がキリストを描いた絵があると教えてもらう。
見たい。

今日は祝日の翌日のため、美術館等は休館が多い。
調べてみると、件のひろしま美術館は特別展開催中のため、開いているようだ。
カトリック教会の情報よりは信じてよさそうだ。
行ってみるか。

というわけで、今朝はばたばたせずに三日間の上映を敢行してくれた峰崎母娘と朝食をいただきながら、よもやま話。
この時間をもててよかった。
岡山からのヴィジターと、呉港にある温泉施設に行ってみようということになった。
そのあと美術館に寄って、それから鉄路で帰京となると僕の入湯タイムは1時間ぐらい、それでロードショー料金並みは痛いがフンパツするか。

ビルの上階利用の日帰り温泉で、さして期待もしなかったが屋上の湯はなかなかよろし。
呉線と広島の市電を乗り継いで。
ひろしま美術館は印象派展を開催中。
受付で聞くと、藤田の絵は展示中だという。
ひところハマった印象派の巨匠らの作品が並ぶが、まるでうわのそら。
藤田は、いづこ。

あった、金色の三連画。
左から、三博士の訪問、十字架降下、受胎告知。
西暦1927年の作とある。
展示室中央に椅子があり、時間ぎりぎりまでフジタを眺める。
思わぬ気づきもあり。
ピエタのこころ。

ちなみに、美術館の開設によるとなぜ藤田がこの作品を描いたかよくわからない由。
この10数年後には藤田はひたすら戦争画を書きまくるのだ。
そして晩年はフランスに移り住み、カトリックの洗礼を受けてチャペルに信仰画を描き続ける。
画師フジタのこころは、いづこに。

新幹線乗継で、惰眠をむさぼりながら台風一過の東京に戻る。
心身ともに、新潟行きはキツかったな。
さっそく明日の午前中から大事な用件が入った。


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