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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2019年の日記  (最終更新日 : 2019/11/11)
10月27日(日)の記 モルエラニ

10月27日(日)の記 モルエラニ (2019/11/06) モルエラニ
ブラジルにて


昼は、こちらの一族が集まってレストランで会食。
さあ、夜は思い切ってサンパウロ国際映画祭に行くか。
ミニ水筒にお茶を準備。

作品の長さは、215分とな。
『モルエナニの霧の中』。
https://www.facebook.com/moruerani
プロデューサーの波多野ゆかりさんと監督の坪川拓史さんがブラジルにいらしているという。

上映の1時間前に入場券が販売されるが、ときおり即売り切れの事態もあるので予断をゆるさない。
買えた。
ロビーに波多野さん、坪川さんらしき日本人がいる。
タイミングを見て、ごあいさつ。

「モルエナニ」は室蘭の語源となったアイヌ語。
全編、現地でのロケ。
最初のカットの積み重ねから、ただごとではないと感じる。
すごい映画だった。

会場はそこそこに埋まっていて、僕は最前列、ポルトガル語の字幕をノートパソコンからマニュアルで出す女性スタッフの横に着席。
映画はオムニバス形式だが、そのなかのクライマックスのひとつで彼女が涙ぐんで鼻をすするではないか。
上映スタッフを泣かしめるとは、強烈な映画体験だ。

それにしてもわがサンパウロには若い良質な映画ファンが少なくない。
上映後、会場から上がる声は言語化がむずかしい稀有な映画体験の喜びと感謝が続いた。
いやはや、久しぶりに映画を観た、という充足感。
いまだに時差と疲労を引きずるなか、心地よい椅子に沈んでこれだけの時間、眠りに誘われなかったのも驚き。
この映画そのものが、まさしく夢の体験だった。


 


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