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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2020年の日記  (最終更新日 : 2020/07/10)
5月7日(木)の記 『九月、東京の路上で』

5月7日(木)の記 『九月、東京の路上で』 (2020/05/08) 『九月、東京の路上で』
ブラジルにて


チェーンメールやバトンなどは無用で、今こそ伝えるべき、読まれるべき本がある、と痛感。
コロナウイルスによる死者数で世界第6位になった住国ブラジルより、行政による市民切り捨てと「自警団」が横行する祖国日本に絶望的な気持ちとなる日々。

この本は日本で購入してブラジルに持参して、読みかけのまま訪日が続いてそのままになっていた。
まさしく機が熟して読了かなった。

「ある種の行政エリートの脳内にある『治安』という概念が、必ずしも人々の生命と健康を守ることを意味しないということである。それどころか、マイノリティや移民の生命や健康など、最初から員数に入っていないということである。」
『九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイトの残響』加藤直樹著(発行:ころから)

僕の生まれ育った東京で、今年7月から2度目のオリンピックの開催を予定していた東京で、まだ100年も経たない過去に、なぜ、どのように、どれだけの数の隣人が虐殺されていたのか。

いったい日本のなにが問題なのか。
それは日本に特有のものなのか。

この本はたくさんのことを想い、考える糸口をくれた。

寄居で住民に愛されながらも隣村から乗り込んできた「自警団」に虐殺された朝鮮人の飴売りの若者と按摩師のエピソードに泣かされた。
ルポルタージュの真骨頂に喝采を送りたい。



  


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