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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2020年の日記  (最終更新日 : 2020/06/03)
5月11日(月)の記 グラフィティ求道者のつぶやき

5月11日(月)の記 グラフィティ求道者のつぶやき (2020/05/12) グラフィティ求道
ブラジルにて


さあ月曜だ、今日も一日断食をしよう。
これぐらいではウエストがタイトになることもないけれど。

今日からサンパウロの外出制限は一段と厳しくなる。
市内走行可能の自動車の規制強化。
偶数日はナンバープレート末尾が偶数の車、奇数日は末尾奇数の車のみとなった。
土日祝日も同様。
わが車は奇数。
さっそくわが家でも調整が必要となる。

わが家まわりの風潮としては、個人の日常の健康管理のためぐらいの理由での「徘徊」はしずらくなってきた。
今日は薬局に行くという大義名分あり。
ついでに最近、東の方の坂下、大通り沿いにできた青果系スーパーまで行ってみよう。
サンパウロはまだ外出時の用件の書類携帯義務まではない。
物盗り、攻撃性の路上生活者、暴走車に注意して。

今日はマスク着用が息苦しいほど晴天により温度が高い。
(帰宅してスマホでチェックすると24度。)
さあ最近のお楽しみのグラフィティ探し。
めったに通らない道、そしておそらく初めての道を漁る。
うーむ、意外なほどグラフィティがないぞ。

スーパーの方はゆったり目でやや高級感があるが、値段はさほど張らないものも少なくない。
野菜、果物、国民的蒸留酒など購入。

さてここのところ、外出できたときはその日に撮影したグラフィティの写真を原則一点、インスタグラムにアップするようにしている。
https://www.instagram.com/junchan117/?hl=ja
これがまことに面白い。
いろいろなことがちびちびとわかってくる。

今日まわったあたりは一戸建て住宅やマンションが多いが、外壁に想像以上にツタ類を這わせている。
かつてより増えたんじゃないか。
「落書き」防止のためにツタを這わせているのじゃないかと思えるほど。

思えばかつてサンパウロ市長が市内の幹線道路沿いの壁面に描かれたグラフィティを撲滅させる手段として、コンクリート壁を崩して壁植物を植えさせたことがあった。
ちょっと行き過ぎ観もあったが、世界に誇ってもいいすばらしいグラフィティの大作、力作、快作が多かったのだが。
こうした強硬策に住民も倣ったのかもしれない。

というわけで、収穫は乏しい。
だが、これだけ行脚して写真をあげないわけにもいかない。
がらんとした大通りの有刺鉄線をめぐらせた壁にある古手のものを撮影。
どうもこのあたり、妙だ。
一面を覆うウオールにあった扉から出てきた女性が、近くの扉を開けて入るのに出くわす。
かいまみたウオール内は、ずばりファヴェーラ:スラムではないか。

地理的に考えれば、このあたりはチエテ川に注ぐ小河川が下水化、暗渠化した地区だ。
先ほど遠めだが、マスク無着用どころか、かろうじてパンツだけははいている老人を見かけた。
先日、麻薬取引の番人みたいな男がうろついていたのは、この裏手だ。

こんなところでスマホを出して撮影をしているトトロ帽と柄マスクのジャッパ(日本人の蔑称)、ヤバ過ぎる。


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