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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2020年の日記  (最終更新日 : 2020/08/07)
7月15日(水)の記 ブラジリアンから朝鮮へ

7月15日(水)の記 ブラジリアンから朝鮮へ (2020/07/15) ブラジリアンから朝鮮へ
ブラジルにて


ネットにて、日本発信のこんなニュースをのぞいてみる。
「スーパーで購入したバナナに毒クモが混入 世界で最も毒の強いクモの恐れ(英)」
https://article.yahoo.co.jp/detail/70273ecc0989585fd001c6eeee09fb198a11f441

「毒クモ」とあるが「毒グモ」ではなかろうか。
イギリスのスーパーで、クモとその卵がバナナに付着していたというクレームが複数あった。
専門家は、世界で最も強い毒を持つクモの可能性があると指摘している由。

このバナナは中米コスタリカ産とのことで、記事ではそのクモにはクロドクシボグモという和名があてられていた。
語の構成の気になる言葉だ。
そしてマルがっこ付きで「ブラジリアン・ワンダリング・スパイダー」とあるではないか。
ブラジリアンではじまる言葉ですぐ思い出すのは、ブラジリアン柔術か。

ブラジリアン・ワンダリングというのもいい。
これからは英語の肩書はブラジリアン・ワンダリング・ドキュメンタリストを標榜しようか。
そのなかまがコスタリカにも生息して英名ではブラジリアンと呼ばれているわけだ。

コスタリカ産でブラジリアンといわれても、アメリカ人のボボ・ブラジルみたいなイメージ戦略のブラジルだろうか。
調べてみると、ブラジルではArmadilha:ワナ、と呼ばれるクモだ。
バイーア州が本場なので、生物の方ではアマゾンやサンパウロで接している僕には、なじみがないわけだ。

さて、クロドクシボグモ、どう区切って読むか。
日本語で検索すると、そもそもクロドクシボグモには少なからぬファンがいることがわかった。
黒と毒はわかるが、シボグモとは、シボとはなにか。
「思慕」するクモ?

さらに検索は続く。
あった。
「『シボ』とは、染色の技法で布を絞り染めするさいにできるシワ状の細かな模様。」
https://note.com/hikari_book/n/ncd962ce5b652
なんともオツな和名ではないか。

かたや和名には「クソ」や「イヌ」「フグリ」といったものも少なくない。
「チョウセン」というのはどうだろう。
思いつくままに「チョウセンアザミ」を調べてみると、地中海沿岸原産の由。
「チョウセンアサガオ」は南アジア原産で、日本語のウイキペディアにも朝鮮半島原産という意味は持たない、とある。
それなら朝鮮半島経由で移入されたのか?

ウイキはさらに教えてくれた。
「『在来種、日本のものによく似ているが少し違う』という意味での命名である。」
これは近代以降の日本人の朝鮮観を検討するうえで、大きなポイントではないだろうか。

チョウセンアサガオについては別のサイトにこんな記載があった。
「チョウセンについての語源は不明です。おそらく花の印象が日本的ではなく,渡来植物ということから朝鮮と表現したのでしょう。」
https://www.pharm.or.jp/herb/lfx-index-YM-200708.htm

日本の識者が当然、研究していそうな問題だが、ざっとネットでみたところ、とくに見当たらなそうだ。

ブラジルで日本のサイトにアクセス、イギリスの事件からコスタリカ、さらにブラジルへ、そして朝鮮と日本。

だいぶマイレージは稼げたかな。


 


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