12月19日(土)の記 嗚呼大サルガド (2020/12/19)
嗚呼大サルガド ブラジルにて
ブラジルの新聞は一面から宣伝ページが覆っていたりして油断がならない。 まずはきちんと一面の見出しを確認したいではないか。
今日のFOLHA DE S.PAULO紙はすばらしいサプライズだ。 ブラジルの誇る写真家セバスチャン・サルガドのとらえた大アマゾンのモノクロ写真が中央を飾る。
今日は10ページにわたるサルガドのアマゾン特集付きだ。 新聞紙面2ページの拡がりにたえる一枚写真を提供できる写真家は他にありえただろうか?
これまではアマゾンの先住民のグループごとの紹介だったが、今回はずばりアマゾニアと称されるアマゾンの総体がテーマだ。
B.J.メガーズの銘著『アマゾニア 偽りの楽園における人間と文化』以来のスケールと衝撃を感ず。 写真機とスマホの写真の相違、76歳を迎えたサルガドの抱負など、インタビューもこれまで以上の濃厚さ。
大アマゾンとかかわってきたこと、ブラジルにいること、この新聞を購読していることの喜びに浸りながら大紙面を繰る。
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