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岡村淳のオフレコ日記
     岡村淳/住めばブラジル (改訂版)  (最終更新日 : 2021/04/05)
アマゾンへ避暑にお出でませ! [画像を表示]

アマゾンへ避暑にお出でませ! (2021/04/05) アマゾンへ避暑にお出でませ!(西暦2004年9月発表)

世界の奇観、アマゾン河の合流点。手前が黒い水のネグロ川。向こう側は泥色の本流・ソリモンエス川。 イヤハヤ今年(西暦2004年)の日本の夏はひどかったようですねぇ。
最高気温が40度近くとか。

ブラジルから「アマゾンへ避暑にいらっしゃいませんか」などと冗談っぽい暑中見舞いを日本の方々に送ったのですが、これは結構ホンキなのです。

すぐに思い浮かぶのが、最近、アマゾンで日本人の友人がオープンしたアマゾン・リバーサイド・ホテル。
さっそく現地にこの8月の温度を尋ねてみました。

最高34度・最低22度・平均が25度。

ねっ、なかなかアマゾンって快適なんですよ。
日本でも最近は熱帯夜という言葉を使わず、真夏夜というふうに称しているとか。
実際の熱帯の夜は涼しいくらいで、日本の真夏のつもりだと風邪をひいてしまうかも。

しかし。
ついにアマゾンに日本人の経営で安心して泊まれるリゾートホテルの誕生する時代になりました。
その名もアマゾン・リバーサイド・ホテル。

場所はアマゾン観光のメッカ・マナウスの町から、ボートで小1時間というアクセスのよさ。

マナウス近郊にはいくつかのリゾートホテルがありますが、意外なことにずばりアマゾン河本流に面しているのはここだけとか。
人口100万人を越える大都市・マナウスをボートで後にして…
ほどなく泥色のアマゾン本流と黒い水の支流ネグロ川が交じり合わずに平行して流れる奇観を目のあたりにします。
さらに川べりの現地人の生活や巨大なオオオニハスの群落を訪ねるなどして、ホテルに向かいます。

アマゾンの森と川との調和を基本とした、先住民インディオの巨大住居を模した心和む作りの建築が近づいてきます。
桟橋からすぐにホテルです。
フロントからロビー、レストランまでアマゾン本流に面していて、眺めは絶景、しかも気になる害虫も見当たりません。
さっそくウエルカムドリンクでブラジルの国民的カクテル・カイピリーニャが出される心配り。
何10回とアマゾン各地の取材をしてきた私ですら、もうここにいるだけでご機嫌です。

ホテルの敷地内のアマゾンの熱帯林を歩く。
アマゾン古参の日本人ガイドさんが同行してくれます。
このホテルのメリットは、お仕着せのアマゾン観光の定番から特殊な関心に合わせたツアーまでアレンジしてくれることです。

テレビ番組でアマゾンのおなじみとなってしまった(冷や汗…)ピラニア釣りや夜のワニ狩りもけっこうですが、ぜひオリジナルなアマゾンのひとときを味わっていただきたいもの。

私のオススメは、ホテルの敷地内に広がる熱帯林の小道の散策。
ただただ歩くだけでもワクワクですが、ガイドさんの解説があると、はるかに楽しむことができます。
肝臓に優しいキニーネの木、チューインガムの原料の木、牛乳の代用となる乳液を出す木、等々…
アマゾンの森が偉大なコンビニであることがわかります。
さらに敷地内にはホタルも棲む湧き水がいくつもあり、飲用もOKです。

私は仕事柄、虫には多少の心得がありますので、さまざまな懐かしの珍虫・奇虫と再会できて、もう感無量。

今度、ぜひやってみたいのはアマゾンのイワシ釣りです。
アマゾンには淡水に適応したイルカからエイまでいますが、イワシもいるんですよ。
ホテルの近くに穴場があるとか。
ホテルには醤油もありますし、魚も刺身にさばいてくれます。
現地では入手のむずかしい大根を持参して、アマゾンイワシの塩焼きを大根おろしとともにいただきたいところ。

ホテルのオーナーによると、今後ともアマゾンを日本人に満喫してもらえる独自のインフラを計画中とか。
私が最も楽しみにしてるのが、大アマゾンを望む露天風呂。
実現が待ち遠しい!
混浴になるのか、水着着用になるのか、今から気になるところです。

私の暮らすサンパウロではここのところ、異常乾燥続きです。
湿度10数パーセントという乾きぶりで、喉や肌の問題が市民に続出しています。
ああ、湿度90パーセント近いアマゾンのお湿りが恋しい。

世界各地の異常気象のなか、アマゾンはますます人々の憧れの地となるでしょう。

採録雑記:
なんとなんと。
コロナのパンデミックになってから、大アマゾンのマナウスの町は何度も世界中に伝わるニュースになってしまいました。
第一波の際の死亡者埋葬ラッシュの映像、さらに変異株の蔓延で医療機関の酸素ボンベ不足による犠牲者も出してしまう状況…
この雑記を執筆している西暦2021年4月初めの時点で、残念ながらブラジルは日に約3000人という世界最悪レベルのコロナの犠牲者を出しています。
ところが医療崩壊状態だったマナウスが州都のアマゾナス州では連日、死亡者の減少が報じられています。
そして日本の4倍以上!の面積を有するアマゾナス州ではすでに全住民の約1割に第一回のワクチンの接種がほどこされて、ワクチンではブラジルでもトップレベルの好成績を上げています。
さて本稿に友人として紹介しているマナウスの日系旅行代理店ATSツールの島代表にお見舞いも兼ねて問い合わせをしてみました。
残念ながら本稿で紹介したアマゾン・リバーサイド・ホテルは2010年に閉業したとのことですが、ATSツールではその他いくつものエコロジーロッジの手配を続けています。
詳細はATSツールのウエブサイトをご参照ください。
https://atstur.com/jp/
川船の岡村red..jpg
大アマゾンをいく川船で。
西暦2011年、東日本大震災と福島原発事故発生の年。
日本の親戚がブラジルを訪ねることになり、僕は案内役として生まれて初めて観光でアマゾンを訪ねることになりました。
この時もATSツールの島さんに手配してもらい、ウエブサイトにあるアマゾンエコパークに滞在しました。
僕自身、311を日本で過ごし、原発事故のショックで精神的にかなり参っていた時期です。
マナウス近郊にあるこのロッジで最初の夕暮れを迎える際、周囲からさまざまないきものたちが奏でる音が聞こえてきました。
まさしくぐるりから発する鳥の鳴き声、虫の音などのスぺクタルは刻々と変化していきます。
それらに自分をまかせているうちに、自責と不安でへろへろになっていた身心が再生していくのを体感しました。
アマゾンそのものの持つ治癒力。
日本人経営のロッジのアマゾン露天風呂計画は中座してしまいましたが、アマゾンそのものの持つ全身自然浴効果は不動どころか、ますます必要とされてくることでしょう。




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