1月12日(火)の記 足で世界を (2021/01/12)
足で世界を ブラジルにて
これまで靴下は訪日した際に、まさしく「二束三文」のものを買ってきていた。 この10年来、祖国で売られる安物は品質もだいぶ落ちてきたようだ。 さほど使っていないうちに特にカカトの部分が薄くなり、女性のストッキング並みに素足が浮かび上がってきてしまう。
してパンデミック以降、なぜか洗濯後に靴下の片方が行方不明になってしまう事態が続いている。 この調子では次回はいつ訪日がかなうか、見当もつかなくなってしまったし。 さあ、どうしよう。
今日の買いもの。 日毎のグラフィティ採集も心細くなってきた。 「ひところ」のように遠くまで歩く気力体力も乏しく…
おや。 これまでスポーツジムだった広い倉庫のような建物が「香水屋」になっている。 そもそもサンパウロのスポーツジム、乱立の観があった。 いよいよ淘汰か。 「香水屋」と掲示されているが、いろいろな雑貨をごちゃごちゃ置いているようだ。 入ってみる。 ブラジャー、パンティーのコーナーが目に入るが、特に試着や収集の予定も趣味もない。 紳士用靴下は…
あったあった。 日本のビジネスマンが革靴のなかで履くようなのは苦手。 スポーツソックス系だと、こっちのはクルブシぐらいの短いものが多い。 ハタ目には素足で運動靴を履いているのかといった感じのものばかり。 明るい色で、もうちょっと長いのは…
オプションに乏しいが、邦貨にして200円ほどのものを買ってみる。 家に帰って開封。 てっきり中国製と思っていたが、ブラジル国産ではないか。
おや、土踏まずの部分に言葉が印字されている。
Com os pès se descobre o mundo 「足で世界を発見する」、といった意味。 使用していて、まず人目につかないようなところに格言。 この精神、というか遊び心がいい。 いまや世界に広がるブラジルのビーチサンダル、アヴァイアーナも履いている限り人目に付くことのない部分にデザインがされているのが特徴だ。
履き心地は… 日本のもので履きなれたものより薄い。 イマイチだが、これは慣れるしかないかな。
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