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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2021年の日記  (最終更新日 : 2021/04/10)
2月9日(火)の記 コトバワカラナイ

2月9日(火)の記 コトバワカラナイ (2021/02/09) コトバワカラナイ
ブラジルにて


祖国日本の、ブラジル以下のていたらくが恒常化している。
いっぽう残念ながらここのところ身辺で、さすがブラジルと感心するばかりのでたらめなことが少なくない。

既得だったサンパウロでの60~65歳のメトロとバスの無料乗車が廃止されてしまった。
そのため今朝、以前に使用していたカードに窓口で入金をした。
ところがこのカード、改札口でブロックされてしまった。
スタッフに聞くと、このカードはブロックされているからジャバクアラ駅のバスターミナルに行って手続してくださいとのこと。

ジャバクアラはここから南で、これから北方向に行くのだ。
いずれにしろデポジットの入金は徴収して、使用できないというのがスゴイ。

北方面ではサンベント駅で手続きができるという。
所用のあとで、サンベントに行ってみると…
ここではできない、という。

「ドンペドロ2世」のバスターミナルに行ってください、とのこと…
こうした事態でブラジルでは、まず誰もあやまらない、責任を取らないのが標準かと。

知らないところに行くのがキライではないので、ドンペドロ2世ターミナルに行ってみる。
窓口の列について…
窓口とは透明の厚い仕切りで区切られて、お互いマイクの音声でやり取りをする。
しかもお互いマスク使用。
腕にタトゥーをしたアニキが対応するが、彼の言っていることが早口でちゃらちゃらしていてわからない。
向こうもこっちの言っていることがわからないという。

そもそも今朝、入金したばかりのカードのブロックを解かせるのに、まずこっちの母親の名前を聞かれるとは夢想もしなかった。
日本人の名前を口で言ってもわからないだろうから、手帳に書いて指し示す。

とにかく時間がかかる。
彼氏は横の椅子に置いたものをちらちら見ながら、ついでに作業しているようだ。
どうやら、スマホを見ているらしい。
それでいて「ながら」で仕事のできる能力はないようで、何度となく席を立って別のスタッフのところに聞きに行っている。
カードの作り直しに30分近くかかる。
できあがったカードのデポジット使用は三日後からとのこと。
余分な現金を所持していないと、ブラジルのキャッシュレスシステムでは往生するという次第。

バスターミナルはかなりの広さで、いくつもの軽食のスタンドがある。
ホットドッグにドリンク付きで5レアイス(邦貨にして約100円)という、こちらにしても格安のがある。
話のタネに食べてみるか。

ジュースは粉ジュース系の味。
ドッグも小腹に収めるにはいい感じ。
据え置きのケチャップをかけてみると、色も味も僕の知るケチャップとは別物だ。
かつての日本の駄菓子屋を想い出す。

スタンドで立ち食いしていると、物乞いの男が寄ってきた。
声も出さずに、よこせというしぐさ。
断りのしぐさをして食べ続けると、じっと横に貼りついて動かない。

僕にはこういう人に食べかけを提供する文化がない。
店員男子が「カレはこっちの言葉がわからないんだよ!」とおじさんに言って追い払おうとする。
そもそもおじさんに言葉で言われた覚えはないのだが。

マスク着用であまり話さないようにしているが…
これほどまでにポ語(ポルトガル語)が聞き取れず、相手からもポ語がわからないと思われているとは…

夜、家人にこの話をする。
いわく、ジャバクアラのターミナルの方なら日系人も多いし、「ブラジル人」も日本人日系人のポルトガル語に慣れていて簡単だっただろう、との指摘。
そ、そんなものか?

確かにドンペドロ2世広場のあたり、サンパウロ市のどまんなかだが他に日系人は見当たらなかったな。



 


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