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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2021年の日記  (最終更新日 : 2021/04/10)
3月1日(月)の記 エロマンガ島と皇軍そしてブラジルの秘書

3月1日(月)の記 エロマンガ島と皇軍そしてブラジルの秘書 (2021/03/01) エロマンガ島と皇軍そしてブラジルの秘書
ブラジルにて


南太平洋にエロマンガ島という島が実在するとは、僕が出ニッポンを決意する頃に聞かされていた。
先日、ツイッターでこの島について言及されていた。

この島に日本軍が進駐しなくてよかった。
日本軍が進駐していれば、米軍の攻撃を受けて玉砕していく際にさんざん島名が新聞紙名を覆うことになったろうから、というオチだった。
しかし日本の手口としては、シンガポールを昭南島と改名したようにエ島の方もいいかげんな名前に変えられていたことだろう。

さて。
わが家の僕の管理空間がひどい。
ありあまるものどもを処分していくべきなのだが、まるではかどらない。
今日もおそるおそる棚のなかに手を突っ込んで、袋をひとつ取り出してみた。

ぎゃ、エロ雑誌ではないか。
ひとつはずばりエロ漫画、もうひとつはエログラビア雑誌。
いずれもポルトガル語だ。
それがいずれも日本で発行されたものというのがミソだ。

身に覚えは…
西暦1990年代半ばだろう。
日本の友人のジャーナリスト、ちなみに女性だが、彼女からもらったのだ。
彼女は訳あってエロ漫画の方の版権クリアやポルトガル語への翻訳に関わり「なんであたしがこんなことを…」とこぼしていたのを記憶する。

最盛期には30万人を超えた日本のブラジル人のコミュニティーでは、こうしたポルトガル語のエロ雑誌の需要と供給があったというのが興味深い。

してこの雑誌、家族にもアパートの他の住民や清掃スタッフにもばれないように処分すべきか。
…だがこうした雑誌は日本の国会図書館や大宅文庫のような収蔵施設にも収められていないのではなかろうか?
横浜のJICAの海外移住資料館は言わずもがな。

すでにエロメディアもデジタル化されて久しいだろうから、ますますこうしたモノは希少価値があるかもしれない。
かつてブラジルの日本人移民研究がらみの長老たちに聞いた話を想い出す。、第二次大戦後、日本語で書かれたエロ小説がサンパウロで出回っていたと聞いた。
移民社会で名のある人の匿名の作と言われていたそうだ。
実物を拝みたかったが、果たせていない。

日本のエロ漫画のポルトガル語翻訳に関わった彼女の苦労話も、両者の性文化の相違を考察するうえで興味の尽きないものがあった。

ああ、ますます片付かない、モノが減らない…


 


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