3月20日(土)の記 ファゼンダの味 (2021/03/20)
ファゼンダの味 ブラジルにて
ファゼンダとは。 大農場、大牧場と訳されることが多い。 ポ語で調べてみると、そこそこの規模の地方の地所、とある。 僕のイメージだと、雇用労働者がいる程度の規模の農牧場、といったところか。 家族規模の菜園よりは大きい感じ。
土曜の昼食。 路上市で買ったミナスジェライス州産のリングイッサ:ソーセージをグリルパンで焼いてみる。 そもそも脂身を含んでいるので油は使わないで。
これは家人の知恵だが、そこそこ熱したリングイッサをフォークでつつくと熱汁が飛び出してくる。 これでより脂分を抜くこともできる。
鉄板が焦げないように周囲の溝に水を張り、そこにリングイッサのエッセンスが液体で混じり込む。
そもそもこのリングイッサ、うまい。 玉ネギとトマトを刻んでリンゴ酢とオリーブオイルで和えた付け合わせとの相性がいい。 残念ながら今日はファロッファと呼ばれるマンジョーカの粉を味付けしたものを切らしてしまったけれど。
鉄板に残った液体が惜しい。 これにご飯を浸してみる。
絶妙。 ファゼンダの味! 田舎の農場の、土づくりのかまど。 かつて行脚した日本の山村の記憶までよみがえる。
いつになったらまた実際にファゼンダを訪ねられるかな。
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