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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2021年の日記  (最終更新日 : 2021/04/10)
4月7日(水)の記 インゲン革命

4月7日(水)の記 インゲン革命 (2021/04/07) インゲン革命
ブラジルにて


ジャガイモ、サツマイモ、トウモロコシ、トマト、ナス、カボチャ、トウガラシ…
中南米(新熱帯区)原産の栽培植物は書き出すのが楽しい。
あまりありがたくないのに、タバコがあるけど。

これはついつい見逃しがちなのが、フェイジョンと呼ばれる豆である。
これの塩茹で汁はブラジルの日常的な国民食であり、黒い品種を用いたフェイジョアーダはブラジルを代表するごちそうだ。
この豆は品種が実に豊富。

日本には17世紀に明の禅僧・隠元が伝えたとされる。
その名もインゲンマメ。
祖国でのその後の変異ぶりは驚くばかり。
金時豆、うずら豆、手忙、等々…

ブラジルのフェイジョン豆は、日本食にはあまり合わない。
ひと晩、水に戻して何時間も煮るのが面倒なこともあり、わが家では常食はしない。
だが時折りフェイジョン豆の壮大な文化史、そして味わいを反芻したくなる。

オルガニック市で買ったミナス変異株のフェイジョンを煮ることにする。
買った袋には少なからぬゴミ類が看取でき、ヒンシュク。

が、ブラジル日系社会の古典、佐藤初江女史の『実用的なブラジル式 料理と製菓の友』(1934年初版!)を紐解くと…
「フェジョンの部」に「フェジョンの中に混っている石やまざり物をていねいにとり捨て、何度も水洗いして」とある。
初期移民の暮らしを偲ぶにはフェイジョンのゴミ取りも一興か。

フェイジョンの料理の技法は様々だが…
おかちゃんは、ローリエ、塩、ニンニク、玉ネギ、コショウ、パセリのみの味付け。
ザッツヴェジタリアン。
出汁系、動物系、うまみ系が加わっていないのだが、この煮汁が絶妙に美味なのだ。

煮ながらちびちびぐびぐびすすっていると、少なからぬ塩分か。
折しもツイッターで、塩化ナトリウムそのものは体に悪いが、自然塩はどしどし採るべし、といったのが流れてくる。
にしても、ほどほどに。

夕食は残りもののゴハンがたまっていたのでカレーチャーハンにする。
塩茹でのフェイジョン汁、カレーチャーハンに沿えても十分よろし。




 
 


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