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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2024年の日記  (最終更新日 : 2024/05/03)
2月29日(木)の記 乞田川

2月29日(木)の記 乞田川 (2024/03/11) 乞田川
日本にて


パンデミック前の訪日中は、東京にいる間も…、
上映活動、そしてご存命だった画家の富山妙子さんのところに連日うかがっての諸々のお手伝いがあり、それ以外のことが疎かになっていた。
反省。

今日は午後から目黒区民の友人とカフェ。
耳寄りなニュースをいろいろいただく。
その足で私鉄を乗り継ぎ乗り継ぎ、京王永山駅を目指す。

さて映画『小さな庭の大きな宇宙』を紹介するリンクを探していて、こんなのを見つけた。
https://movietoybox.com/archives/2023/06/26/2226/
【自主映画で1億稼ぐ方法】というタイトルからは失礼ながら一億歩ほど遠い作品のように思うのだが、それはさておき。
畏友の故・森田惠子さんが撮り遺した映像を託された映画監督の榊祐人さんがまとめあげた労作である。

パンデミック以降のことで直接の面識はないまま、榊さんとはいろいろとやり取りをしてきた。
その榊さんが地元多摩の老舗の居酒屋を踏襲することになったという。
榊さんには今度の僕の新システムのビデオカメラ導入に際して、いろいろアドバイスをいただいて助けてもらった。

その御礼と陣中見舞いを兼ねてうかがうことにした。
アクセスのよくない遠隔地との触れ込みだったが、さほどのことはなし。
地名は、多摩市乞田。
「こった」地名で、お店の近くを多摩川水系の支流・乞田川が流れている。

かつて縄文フリークだったころ、奥多摩から山梨・埼玉にかけての地図に見入っていたことがある。
僕にとっては奇妙な字面と音の字名にうつつをぬかしたものだが、それらの地名に通じるものがあり。
すぐにジョーモンに結び付けてしまいたくなるが。

さて焼き鳥『たぬき』。
想像よりかなり広い店だ。
上映会もできそうなスペース。
カウンター内は榊さんがひとりでやりくりして、亡くなった先代のお連れ合いがサポートする。

飲み物と料理の安さとボリュームにびっくり。
サワー類をいただいた後、国産ジンのボトルが映画のロードショー料金以下でキープできると知り、フンパツ。

先代以来のなじみ客とさっそく打ち解けて。
小学生の児童連れの家族もいて。

こんな手ごろな店が身近になくてよかった。
近くだったら連日入り浸りそうだ。

榊さんが取り込んでいるのがよくわかるので、映画や森田さんの話はほどほどに。
お店の僕にとっての玉に瑕は、喫煙がスルーされていること。
子ども連れでも来れる居酒屋ということで、喫煙者にも店内では吸い控える程度のマナーをお願いしたいもの。

日本の地元で親しくしている飲食店が経営不振のなか、常連の喫煙客の不興を覚悟で禁煙に踏み切ったところ、経営に響くどころかかえって良好になったと聞いている。
想えば僕の中高生時代の頃は日本の映画館は喫煙OKがふつうだった!
いまとなっては、密閉空間での健康どころか映写効果も妨げる喫煙行為などは考えられない事態だ。

こった居酒屋さんのご健闘を期したい。
とはいえ、榊さんは映画が撮りたいだろうなあ。


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