4月27日(土)の記 ブラジルつけもの考 (2024/05/01)
ブラジルつけもの考 ブラジルにて
午後、パウリスタ地区で知人とカフェ。 家族との約束があり、そろそろと腰をあげようとしたときに「実は」と思わぬ話が。 この人とも奇縁である。
夜は家族と外食。 本命の店に行ってみると、夜は軽食のみとのことで、断念。 徒歩圏にある、まだ入ったことのないレストランテジャポネ―スに行ってみることにする。 住宅街の広い民家を改造して、住宅内を調理場にして庭と駐車スペースにテーブルを並べた、といったつくり。
幕の内形式になっているのを頼んでみる。 料理の味は悪くはないのだが。 幕の内の4分の一のスペースにはカボチャの煮物が入れられている。 煮物が3個は入るスペースに2個しか入れていないので、かなりの間が開いている。 間の空き弁当だな。
別に茶碗に仏さまへ備えるような盛り付けの白ごはん。 見事なぱさぱさのご飯。 漬け物類がまるでないので、オカズ類をのっけてかっ喰らうしかない。
ブラジルでも国産のたくあんや梅干しなどは売られているのだが。 想えば日本飯屋でも日本人一世を対象にしたような店以外では漬け物類はほとんど出てこないようだ。
これはなぜだか、考えてみると面白そうだ。 多様で深遠な祖国の漬け物文化は、どうやら移民次世代次々世代に継承されていないのでは。
気候風土の故か。 特にガイジンがタクアン類などの臭いを嫌悪するせいか。
独自のブラジルでの日本風漬け物が考案されてもよさそうなものだが。 青パパイアの漬け物なども初期移民どまりではなかろうか。
そのほか、思い浮かぶのは聖母婦人会の福神漬けやグアタパラ移住地のラッキョウの酢漬けぐらいか… ハイビスカスの一種を梅干し風に漬けた「花梅」などと移民が称した珍味もあるが、一般的ではない。
折に触れてこれを考えていこう。 要するに、その場その場でせっかくのご飯をよりおいしくいただきたいのだが。
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