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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2024年の日記  (最終更新日 : 2024/09/08)
7月29日(月)の記 この既読感

7月29日(月)の記 この既読感 (2024/07/30) この既読感
ブラジルにて


さあ残務に取り組み三昧だ。
日本のさる大学の紀要に寄稿した原稿の第2校をチェックして返し、関係者への調整。

8月の訪日はプライベートの用件で踏み切った。
例によって訪日を決めると、いろいろ沸き上がるというか引き寄せられてくるというか。
今回は思わぬミッションが大きく二つ生まれた。

山形鶴岡の「大アマゾン展」のゲストと広島の「被爆と被曝」上映。
まさしく、ありがたい話。
この僕にとっては大イベントのトークのための予習とおさらいに入っている。

ただいまは『はだしのゲン』全巻の通読中、これも中盤を超えた。
敗戦後のゲン一家が母親の友人宅を追われるくだり。

うーむ、最近これと同じようなシーンを読んだ気がする…
『ナパニュマ』か。
アマゾンの先住民「ヤノアマ」(岡村の通常の表記は「ヤノマモ」)に11歳の時にさらわれて、25年間を共に暮らした「白人」女性の記録だ。

敵対する村の男たちの襲撃におびえながら幼な子を連れて密林をさまようナパニュマ(「ヤノアマ」の言葉で「白人の女」)たち。

アマゾンの先住民と被爆が「ここでも」つながった。

かつて札幌大学で上映と講演を行った時。
同大学のゲストの恒例として、大学内にある山口昌男文庫の蔵書からオススメの本を選んで紹介してほしいという。
迷わず選んだのがこの『ナパニュマ』上下巻だ。
いまや絶版だが、この本のこれだけ高レベルの日本語訳が出されたということが快挙。
訳注だけでもすばらしい。

今回の鶴岡のプロジェクトは、地元出身のアマゾンコレクター・山口吉彦先生へのオマージュとして参加するつもり。

山口昌男から、山口吉彦へ。
この度の山形での水害のお見舞いのメールを現地に送ったが、今のところ返信はなく、気にかかる。










  (執筆途中)


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