10月18日(金)の記 私は三つの黒いひかりを見た (2024/11/01)
私は三つの黒いひかりを見た ブラジルにて
サンパウロ国際映画祭が始まってしまった。 上映作品400本以上、作品リストをチェックするのもひと苦労である。 どっぷり浸る余裕も力量もないが、サワリ程度は押さえておきたい。
昨日、一本ヨーロッパ産のドキュメンタリー映画を見に行った。 だが会場側の混乱とこちらの混乱で、冒頭を見逃してしまった。 まあ、それを後悔するような作品ではなかったけれど。
今日の気になる一本。 『Yo Vi Tres Luces Negros』というスペイン語の原題。 コロンビアの劇映画だ。 直訳すると「私は三つの黒いひかりを見た」といったところ。
コロンビアのアマゾン地域に暮らすアフロ系の主人公が死期を悟り、密林を彷徨する、というのがざっくりとしたストーリー。
いまだに日本のメディアの売るアマゾン流域の住民イコール先住民・インディオばかりといったところ。 500年以上、アップデートの遅れた認識だ。
アマゾン、さらに南米大陸で生き抜いたアフリカ系住民の子孫は少なくないが、ほとんど日本語になっていない分野のひとつ。
こうした映画が日本以外ではしっかりと受け止められている。 僕のコトバのおよばない豊かな世界だ。
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