4月9日(水)の記 ハンフリーを掘る (2025/04/12)
ハンフリーを掘る ブラジルにて
昨日、言及したハンフリー・ジェニングスについて検索してみてびっくり。
彼はドキュメンタリー映画作家である一方、シュールリアリズムの画家であり物書きでもあるのだが…
日本語のヒットは少なく、上位は彼の著作の日本語訳本の紹介だ。 いっぽう英語では相当数のものがある。 イギリスを代表するドキュメンタリー映画作家として、その作品を網羅したソフトも販売されていることを知る。
といった流れで、今日は夜の部のハンフリー・ジェニングス回顧上映に。 彼の代表作らしい1943年の英題『Fires Were Started』など短編三本立て。
さて、この作品。 ナチスドイツの空襲に立ち向かうロンドンの消防隊の話。
これがもう、劇映画の世界。 全カットともしっかり三脚をすえた撮影でカット割りもされ、照明もきっちり、同時録音によるセリフもきっちり。
さすがに登場人物はホントの消防隊員のようだが、演技達者ばかりである。
故・佐藤眞さんのいうドキュメンタリー映画の定義、「作り手がドキュメンタリーだというのがドキュメンタリー」を改めて思い出す。
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