4月15日(火)の記 マリア・アントニア (2025/04/17)
マリア・アントニア ブラジルにて
マリア・アントニア。 ブラジルの左派系のインテリなら、すぐにピンとくる名前だろう。
サンパウロ市の中心街にこの女性の名前の通りがある。 そこにあったサンパウロ大学の校舎に西暦1968年、左派学生が立てこもり、警察が襲撃。 ひとりの学生が死亡。 ブラジル軍事政権時代の有名な事件だ。
して、マリア・アントニアとは何者か? 意外と調べるのに手間取る。 パラナ州出身の女性で、自分の名前が施されるこの場所に小農園を持っていたことを知る。
事件後にサンパウロ大学は今の学園都市に移転する。 いっぽうこの校舎は歴史遺産として残されて、今ではさまざまな文化イベントが催されている。 僕が一昨日、現在のサンパウロ大学を舞台にした映画を見たのも、ここだった。
今日はずばり『A Batalha da Rua Maria Antônia』、「マリア・アントニア街の闘い」という映画をサンパウロ文化センターで鑑賞。 2023年の映画だが、モノクロ仕様。
55年前の舞台をどのように再現するのか見ものだった。 おや、サンパウロのド中心の僕にもなじみ深い一角が使われていた。
女子学生が主役で、濡れ場(女子学生どうし)まで盛り込まれていて。 製作は、メジャー系。 こちらでは常識だろう事件の背景や経緯を事前にもう少し勉強しておけばよかった。
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