4月25日(金)の記 定番の訳 (2025/04/29)
定番の訳 ブラジルにて
日中は雨がち。 用足しでダウンタウンへ。
昼は、外食するか。 少しヤバい界隈にあるカフェとレストランのあいだぐらいの店が気になっていた。 値段は張りそうだが、思い切る。
日替わり金曜の魚料理は大衆店の二倍ぐらいのお値段。 …パスタにするか。
日本でいうミートソースが食べたかった。 いちばん値段控えめな tradicional(英語なら traditional)というのをオーダー。 するとウエイトレスがこれはトマトソースのみですよ、とのこと。
ううむ。 肉付きのもの、これはベビービーフがいちばん安く、ベビーをフンパツするか。 ブラジルの肉屋では牛ひき肉を頼むと、肉種を訊かれることがしばしば。 その類と思っていた。
して出てきたものは、トマトソースがけのスパゲティに焼いたベビービーフの肉塊。 こういうことだったのか。
それにしても、値段だけのことはある。 大衆食堂のものだと市販のトマトピューレ使用感ばっちりだが、ここのはフレッシュなトマトをミキサーで砕いて煮込んだようで、自然な甘みと色味あり。
さてこのtradicinal、「伝統的な」はもう少し自然な日本語にならないかな… 「伝統の味」といったところだろうが。 ...「定番」かな。
もうひとつ日本語の「あや」に気付く。 日本でスパゲティといえば「タバスコ」「粉チーズ」が付きものかと。
この粉チーズも本場・本格だと粉ではなく、適当な表現を考えると、「おろしチーズ」である。 この店は小鉢にたっぷり、おろしたのが出てきて、すべて使わせていただく。 食後のコーヒーのサービスもあり。
けっきょくお値段は通常の倍ほどになったが、話のタネはいろいろゲット。
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