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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2025年の日記  (最終更新日 : 2025/07/02)
4月26日(土)の記 よごれたガラス

4月26日(土)の記 よごれたガラス (2025/05/01) よごれたガラス
ブラジルにて


こちらの親類の手術は、今日の午後4時からの予定。
祈るしかない。
わが徒歩圏のカトリック教会で土曜午後4時からのミサがある。

ということで、聖リタ教会へ。
ステンドグラスの美しい教会というと、まず僕はここを想い出す。
僕にはステンドグラスに何が描かれているかより、それがひかりをどのように映写するかが興味深い。
今日は特に息を呑んだ。
https://www.instagram.com/p/DJADk5Jv92g/

ステンドグラスのステンドは「しみをつける」「よごす」という意味も持つことを知った時には驚いた。
「しみ」「よごれ」をつけたガラスを通したひかりの一期一会の美しさ。

ステンドグラスですぐに想い出すのが武満徹さん作詞作曲の『小さな空』。
その2番に、
♪夕空みたら
教会の窓の
ステンドグラスが
眞赫(まっか)に燃えてた

あらためて検索してみると、この曲は西暦1962年に民放の子供向け連続ラジオドラマ『ガンキング』のエンディング曲としてつくられたという。
このドラマの劇中に「南青山教会」というのが登場するそうだが、武満さんが具体的にどこの教会をイメージしたかは、どうもわからないようだ。
武満さんは多摩湖畔で25年にわたって過ごしたが、この曲がつくられたのはそのずっと昔の由。

『ガンキング』は少年漫画雑誌に連載された西部劇らしい。
さすがにこのラジオドラマそのものはネットにあがっていないようだが、原作復刻本は購入可能のようだ。

武満さんはこのラジオドラマの放送開始後、近所の子供たちが自分の曲を歌っているのに接して「はじめての楽しい体験」と語っているという。
いい話だ。







 


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