5月21日(水)の記 雨の古墳巡礼 (2025/05/29)
雨の古墳巡礼 日本にて
筑豊のこのあたりには、宿泊施設が乏しいことを今回さらに痛感した。 その分かえってこのあたりの地理が少しわかるようになったかも。
九州へは飛行機利用、そもそも時刻表を売っているような本屋にも行けずじまい。 そのためスマホのアプリでその都度、電車の便を調べているが… 今回のように乗り換えが多く、JRと私鉄、バスも混じっていると、面妖な結果が出ることしばしば。
金曜中に東京に戻らなければならなくなってしまい、今回は上野英信の「カネを惜しまず」で有料の特急なども何度もフンパツしているが…
熊本県・山鹿の装飾古墳館に向かう。 それにしてもJR九州、特急どころか、超特急の新幹線にも電源がないのには驚いた。 新玉名駅から、バス。
山鹿の温泉付きビジネスホテルに荷物を下ろし、泊まり客の忘れていったか置いていったかの透明傘を借りる。 いやはや、雨中にしめて22000歩、あるくとは。 道中まるで歩行者には会わない罰ゲーム旅。
この道でだいじょうぶかいなと思うも、雨が強くてスマホもなかなかチェックできず。 ...、ずぶぬれで装飾古墳館到着。 これは来てよかった。
実物に接するのは不可能に近いため、こうしてレプリカを拝むしかない。 熊本を代表する装飾古墳の内部が原寸大で再現してある。 いくつか疑問が出てきて、スタッフを訪ねて尋ねる。 どうやら僕の想定と異なっていたようで、聞いてみてよかった。
道を間違えながら宿に戻り、まずは温泉。 素朴だが、いいお湯だ。 しかも24時間オッケーとはうれしい。
夕食時は他に客もおらず、宿の「おかん」とあれこれ話し込む。 チェーン宿ではない、旅の妙味。 おかんは新聞だったか最近、熊本で翼竜の化石が発見された記事があったっけ、という。 自らスマホを繰り、確認してくれた。
天草の御所町で30年前に発見された化石の翼竜が、新種だった由。 さすがは空の大怪獣ラドンが出現した阿蘇のある熊本だ。
ラドンと言えば、炭鉱... ...昨日もホンモノの古墳の玄室を訪れたし、時空を超えてアンダーグラウンドでつながってゆくな。
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