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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2025年の日記  (最終更新日 : 2025/07/04)
6月27日(金)の記 ブラジルのエロス

6月27日(金)の記 ブラジルのエロス (2025/07/03) ブラジルのエロス
ブラジルにて


午後からサンパウロの、やや危険地帯に映画を見に行く。
『EROS』というブラジルの今年製作のドキュメンタリー映画。
ブラジル北東部の女性の監督が、ブラジル各地のモーテルでそれぞれ自分たちの「営み」を写した動画を募って編集したもの。
ちょっと「のぞいて」みたくなるではありませんか?

ブラジルのモーテルの数は約5000だそうで、日本と比較すると…
そもそも日本にはラブホテルという範疇があり、そもそも定義づけからごちゃごちゃしている。

ここでいうモーテルは、自動車を使って往復し、性の営みを目的として一定時間を過ごす施設、といったところか。
いっぽうブラジルでは車内でそれをいたすドライブインという施設もあるのだが、いやはや。

「エロ映画」鑑賞のつもりで挑むと、冒頭から自分の選択の大きな誤りに気付かされる。
監督自身のエロくない自撮りのあと、延々と続くのは初老といってもいい中年のカップルのセックスシーン。
ふたり合わせて体重は200キロを超えているかも。
肉塊の神秘。
…、ごっつぁんです。

お次は、ゲイのカップル。
最後は、モーテルにひとり滞在してひたすら自分語りとマスターベーションなどのパフォーマンスを繰り返す男。

いずれも顔にモザイクなどは、なし。
モーテルで自らの言動を撮って公開に応じるのは、「ふつう」ではない人たちだなと改めて気づかせていただく。

ブラジルではファンダメンタルなキリスト教プロテスタントの信者をクレンチと呼ぶが、このクレンチのカップルが登場して宗教を語るのが面白い。
お固い格好で礼拝に行った帰りにモーテルに直行するのがいるよ、なんて会話も興味深し。

そこそこモーテルでの飲食シーンが「挿入」されているのも面白い。
ブラジルの街道にあるモーテルでは「昼食サービス」みたいな宣伝を見ることがあるが、祖国ではどうだろう?

ブラジル日系社会で著名だった日本人のモーテル経営者のことを想い出す。
彼には…、
ま、とりあえずこの辺にしておきましょう。



 


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