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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2025年の日記  (最終更新日 : 2026/01/02)
7月の日記 総集編 エジットセラピー

7月の日記 総集編 エジットセラピー (2025/07/06) 7月1日(火)の記 試行錯誤のはじまり
ブラジルにて


月が替わってしまった。
あらたな動画編集体制の立ち上げをしなくては。

基本も原理もよくわからないまま挑もうとしているので、いやはや。
さっそく思わぬハードルが出現。

夕方、新たにパーツを求めて。
近所では対応できずに「サンパウロのアキバ」まで遠征。

うーむ、それでもこちらの望み通りにはならない。

いやはや。


7月2日(水)の記 思い立ったが編集
ブラジルにて


無力感、非力感のなかで…

ビデオの編集を思い立つ。
まずは、該当の素材の発掘から。

…、どこだ…?

…、あった。
さあ、プライベートじゅんちゃんの編集のはじまりだ。

冒頭の部分をさっそくYouTube限定公開であげて、関係者に通知。

まとめあげに、どれぐらいかかるかな。

想定以上に、いいかも。


7月3日(木)の記 かたつむりのメモワールのメモ
ブラジルにて


午前中、付き添いの短時間交代要員として病院へ。
昼過ぎまで。

病院の近く、といっても徒歩30分強のところで…
Caracol、カタツムリをタイトルにうたう映画がかかっている。
アニメか。

(のちにしらべて日本でも『かたつむりのメモワール』のタイトルで公開されたばかりと知る。)

かたつむりフリークの少女が主人公らしい。
「出自」がナメクジやカタツムリに由来するワタクチとしては、見ておいた方がよさそうだ。
が、ここのところ身心つかれぎみ。
そもそもセリフばかりでポルトガル語の字幕読みが追い付かず、おいてけぼり感のなか、うつらうつら。

それでも十分にこの映画が奇作であることはうかがえた。
主人公の夫となる男の性癖だけでも、とても子供向けのアニメとは思えない。

主人公のカタツムリへの思い入れには、製作者のいろいろな想いが込められていそうだ。
ナメクジにはない、なにかが。

自分の方の編集は、今日はわずかなカタツムリの匍匐程度。


7月4日(金)の記 自画自賛
ブラジルにて


いろいろ特殊モードが続く。
プライベートビデオを、いっきにつなぎあげていく。

基本的に時系列のつなぎ。
ノリが出てくると、いわゆるサクサクという感じですすむ。

これ、かなりの傑作ではないかといったウヌボレも…
あった方がいい。
それぐらい、なければやってられないかも。

さあ今日中にYouTubeに限定公開であげることができました。


7月5日(土)の記 心の寒くなる朝。
ブラジルにて


どうもこの時期・サンパウロの冬場は床で毛布にくるまっている時間が長くなる。
寒い。
ただでさえ無気力状態。

そこにさらなる深刻なメッセージが届く。
かえって寝ているわけにはいかなくなってくる。

出先で…
なにか目の覚めるようなグラフィティを見たい。
出先から、ふた駅ほど歩く。

グラフィティのそこそこある小路を久しぶりに訪ねる。


7月6日(日)の記 今日の鮮魚と
ブラジルにて


今日は身内だが来客の予定で、昼餉の準備。

路上市に鮮魚の買出し。
家人からカツオのリクエストがあったが、いつもの魚屋にはなく、おすすめのアジを購入。
それと、いまだ正確に日本語ではなんと呼ぶかわからないマグロのbarriga(腹身)をひと切れ購入。

ナマのグリンピースも買って、グリンピースご飯にしよう。
それに自家製そぼろ納豆の味噌汁…

いつまでも甘くならないメロンの処置に困って。
フンパツして生ハムを買って、Melón con Jamón をこさえたところ、家人に好評だった。
今日も受けて、さっそく追加作成。

これを僕は最初にペルーで食べたんだっけ。
それでスペイン語で覚えた。
いま検索すると、スペイン語ではメロンの方が先になっている。
僕はJamón の方を先で覚えているのだが。


7月7日(月)の記 エジットセラピー
ブラジルにて


入院中の病人についてのビデオを、新たにまとめ上げる。

この作業をしている時は、いくらか落ち着いていられる。

もちろん僕は素材を加工するようなことはしない。
それでも「ありもの」をどのように編み上げるかで。

こちらの人格はともかく、性情・思考・願い・いのりはこもるものだと改めて想う。


7月8日(火)の記 秘密の薬草園
ブラジルにて


非常事態に入ってから、二本のビデオをまとめた。

別に探している素材がどうにも見つからない。
もはやこれまでかとも思いつつ。

もうひとつ、まとめられるかどうかなと思う素材あり。
とはいえ、プライベート版でもあまりの凡作駄作はつなげられない。

ちょっと厳しいかなと思いつつ、はじめてみるとまんざらでもないかもしれない。
タイトルを考える。

いまにして「畑」「畠」はいずれも和製漢字だと知る。
そもそもハタケの語源は?
検索すると、漢字の方の語源ばかりが出てくる。

ハタについては、「田」の「端:ハ」だという説あり。
なるほどと思うが、それだと「タ」の添え物、マージナルの扱いか。

いわゆるHorticultureにあたる、咀嚼されて流布している日本語がなさそう。
僕は縄文学徒の時代にこれを「園耕」と覚えた。
いま検索すると、まるでこの語がひっかからない!
オレの覚えまちがえか!?
と思うほどだが、ようやくそれらしいのにたどりついた。

いまやHorticultureは「園芸」と訳されていた。
ちょっと違う…

時代は、園耕より援交になっちまったか。


7月9日(水)の記 護憲記念日
ブラジルにて


今日は「護憲革命記念日」でサンパウロ州の祝日である。
護憲革命は西暦1932年に起こったが、簡単に説明してよと言われても行き詰ってしまう。
ブラジル邦人の情報の源・唯一のこる邦字紙の今日のを開いても、僕のこの最初の一行以上のことには言及されていない。

さて、日常化しつつある非日常のなかで。
日毎のストリートアート紹介ぐらいは目新しいものを盛り込みたい。

ルーティンとなった外出の際にパウリスタ大通りの端まで足を延ばす。
いまだ日は短く、すでに黄昏。
祝日のせいだろう、人通りも少なく危険地帯でもあるので、ほどほどにしておく。


7月10日(木)の記 日常化しつつある非日常のよろこびとかなしみ
ブラジルにて


昼前に病院に到着、数時間の付き添い役。

帰宅後は、新たなプライベートの編集にかかる。

映画『砂の器』の主人公・和賀英良を想い出す。
重い「宿命」を担う音楽家の彼。
「彼にはもう音楽、音楽のなかでしか父親に会えないんだ」と今西刑事。

今の僕には、新撮はしんどいが、撮ったものの編集ぐらいなら。

拙作『ブラジルの土に生きて』の主人公の石井敏子さんのセラミカ(陶芸)に通ずるものはあるかな?


7月11日(金)の記 猪発酵
ブラジルにて


7月になって4本目のプライベートビデオをまとめ上げる。

病院のあとで…

HAKKOPAN に行ってみるか。
駐在員居住地区にある日系人の経営する「発酵パン」の店である。
以前、行ってみたがちょうど休みの日だった。

「おかずパン」類のイートインもできるので、そこそこ混み合っているかと思ったが…
昼食時間にはすでに遅い時間で、イートインスペースは人もまばら、駐在員系も見当たらない。

テイクアウトの発酵パンを買い、イートインでカフェラテを頼む。

ブタのような絵を店のアイコンにしているようだ。
ブタまんがあるわけでもなさそうで、ブタと発酵およびパンの関係が僕にはつかめない。

カフェを持ってきた非日系の若い女性に聞いてみた。
いわく、経営者の「干支」がふたりともイノシシだった。
でもイノシシの絵よりもブタの方がいいかなということで、ブタにした由。

特に日本語圏だが、ブタをやたらにおとしめの象徴とする風潮が愉快ではなかったので、これは快挙だと思う。


7月12日(土)の記 パウリスタの邂逅
ブラジルにて


この度の日本の参院選挙のブラジルでの在外投票は、明日まで。

今日、病院に寄る前にと考えていたが、出遅れた。
病院のあとにするか。

パウリスタ地区で、ばか高い値段でもない店でフェイジョアーダを孤食。

パウリスタ大通りを移転したばかりの日本国総領事館のあるビルの方に歩いていくと…
「岡村さん!」。

在サンパウロの邦人の友人だった。
なにかなじみやすい顔の若い日本人の連れがいる。
知り合いかと思ったら、初対面だった。

日本から取材に来ているジャーナリストで、友人がアテンドしていた。
それにしても驚いた。
彼は、僕の先回の訪日で最もインパクトの強かった施設を熱心に取材していたのだ。
そこの刊行物で、彼を紹介する記事も読んでいたのだが、まさかその本人とブラジルでばったり会うことになるとは。

総領事館では、投票者はワタクチひとり。
見かけた選挙関連スタッフは、20人ぐらいはいたかな。
そのうち三人、知人がいた。

広間でひとり投票。
背中に多くの視線を感じて。
なにやら、執行を迎える死刑囚の境地を想う。


7月13日(日)の記 サンパウロのながい一日
ブラジルにて


未明の電話で起床。

ながい一日になった。

ふと「案ずるより死ぬが易し」というフレーズが浮かぶ。
オレでもすぐ思いつくぐらいだから、そこそこ既出があろうと検索してみると…

意外とみあたらない。
(グーグルでは見当たらないが、Xにはそこそこあり。)

後半は、知らないややこしい夜道の運転。
さらに台所でマルタ役。

運転があるのでアルコールが飲めず、ありあわせのもので料理をこさえてブキョーをかこつことに。


7月14日(月)の記 コリアンルーレット
ブラジルにて


異国から来ているこちらの親類のもてなしをすることになった。
お昼にサンパウロのコリアンタウンのコリアン飯というセンで。

とはいえ、観光客でにぎわう店から韓国人以外にはアクセスもむずかしい店までさまざま。
韓国家庭料理系で、という絞り込みだったが、いくつか見ているうちにテーブルで肉を焼くスタイルがいいとのリクエストが出てきた。

ここまでグーグルマップ等を見ないで来たので、そのまま歩きながら探すが…
路上にゴミの散乱する路地に入り込んでしまった。

スマホのサポートをいただく。
オンラインではコリアンBBQありとあって、外にもそれらしい写真があるが、店で尋ねるとないと言われたり。
夜だけの営業の店も少なくないので、いやはや。

ようやくポップなコリアン焼き肉店を見つけて。
ここはブラジル人の若い女性店員が焼いてくれた。


7月15日(火)の記 アマゾン再生
ブラジルにて


ぼつらぼつらと日常の再開を…
まずは、一日断食。

「新作」のまとめが続いて、ブランクのできてしまった『千住博 南米流転』シリーズの編集再開。

新システムで作業を始めてみるが、どうも不具合あり。

とりあえず復帰かなった旧来のシステムですすめてみよう。

前作『千住博 南米流転』第五巻「リスザルくん、こんにちは」をアップしたのは今年の2月22日か。
五か月近く経ってしまった。
https://www.youtube.com/watch?v=4rohffozGs8


7月16日(水)の記 絵を描くよろこび
ブラジルにて


アマゾンの熱帯雨林は、音を聴いているだけで心地よい。
特に早朝と夕暮れは格別。

『千住博 南米流転』シリーズ第六巻を編集中。
タイトルは…「アマゾン 五十歳の原点」かな。
同年代なら、「本歌」に気づく向きもおありかと。

西暦2008年1月7日。
大アマゾンの熱帯雨林のなかで満五十歳の誕生日を迎えた千住博画伯。
高さ40メートルの櫓にのぼって、早朝の写生をおこなう。

ひと段落ついたところで岡村のレンズに向かって語る。
賞狙い、ウケ狙いなどよけいな思惑を離れて、ただ絵を描いていられるよろこび。

いまさらながら、この言葉がしみる。
みずから現場でシュートした映像と音声を、こうして編むことのできる喜び。
先週までのプライベートビデオにも、それがあった。


7月17日(木)の記 コマンドに困んど
ブラジルにて


わが家であれこれ作業をしているうちに、だいぶ陽が傾いてしまった。

外回りの用事をいくつかしないと。

少しの気分転換に、どこかカフェに寄りたい。
お高いカフェか、大衆バールか。

後者はすでに仕事を終えた労働者諸兄の立ち呑みでにぎわう時間になってしまった。
カフェコンレイチ(ミルクコーヒー)を飲みながら日本語の資料に目を通すにはそぐわない状況だ。
カフェ系は、午後6時閉店が多いし。

近所のややグレードの高いパン屋に思い切るか。
ここはシステムが自動化されすぎてメンドクサいのだが。

まずは入店時に、銭湯の「下足札」のようなのをボタンを押して受け取る。
これをコマンドといったと思うが、これはブラジルでだったか日本でだったか。

ポルトガル語なら、comando となる。
日本語で「コマンド」を検索すると「コンピュータやシステムに対して行う指示や命令のこと」とAIが答えてきた。
下足札のイメージとは遠い。

日本では昨今でもこれを使用したのを思い出せないので、ブラジルで覚えた言葉だと思う。

ここはベランダ席も外とは高いガラス壁で仕切られているので開放感があり、物乞いやひったくりのリスクもなくてよろしい。

注文はQRコードか。
お値段は大衆バールの倍以上だが、リフレッシュができました。


7月18日(金)の記 ボロネーゼはお好き
ブラジルにて


家人と近くで外食をしようということになり。

昨日から候補をネットで調べていた。

イタリアンでも食べたいところだが、わが家の近くではちょっと…

おっと、一軒それらしいところがあった!
ニッケイとは縁のなさそうなデリバリーメインらしいスシ屋がなくなった後。
外見ではよくわからないガラス張りのカフェのようなイタリアンをうたう店ができていたのを、地図アプリを見ていて思い出した。

オンライン情報で見ると、パスタ系だけでも相当いろいろな種類があるようだ。
いざ。

まだ日没の早い時間であり、すでに外は暗い。
客は、われわれだけ。
夜はあるはずのコースも、今日はないという。

ま、いいか。
ワインがボトルでも控えめな値段なのが魅力。

して、ワタクチはボロネーゼをオーダー。
ブラジルでは、bolonhesa という。

ミートソースとボロネーゼの違いについては、僕あたりが検索して知ったかぶりを書いてもシャレにならないだろう。

先の訪日時、祐天寺裏のイタリアンでイタだいたボロネーゼが絶品だった。
生涯でもっともおいしいボロネーゼだった。
感動のあまり、ふたたび訪ねてまたいただいた。
シェフは気さくな人で、僕がブラジルからだというとよろこんでヒケツも教えてくれた。

さてサンパウロのこの近所の店は、イタリア系の経営で、最近ここに移転したという。
日本のイタ飯屋といえばニホンジンがイタリア本国や日本のイタ飯屋で修業して、というのが主だろう。
ブラジルの場合はイタリア移民の子孫が経営、というのが主になろうか。

さて、こっちのボロネーゼは…
見た目は悪くなく、味もまあまあだが。

金曜の夜だが、われわれが出るまでほかに客は来なかった。

あの祐天寺裏の感動とは距離があるなあ。
目黒にサンマに次ぐ名物・ボロネーゼあり。
次回訪日時は、人気店となってヨヤクも取りにくくなってしまっていることを懸念しています。


7月19日(土)の記 うららな裏方
ブラジルにて


今日のミッション。

こちらの親類関係のイベント。
メインの方が何時に終わるか微妙。

そしてそのあとの20人近くの昼食会場の確保。
手ごろな店があるのだが、土曜は予約を受け付けないとのこと。

メインイベントが終わり次第、まずは駆け込んでみるしかない。
めちゃくちゃな人気店という訳でもなく、いくらなんでも土曜の正午前から満席になることはない、と思うが…

11時の開店を少し回った時間に駆けつける。
まだ入り口のガラス戸の拭き掃除をしている段階で、店内では店員たちが賄い飯を食べていた。

こちらのだいたいの人数分のテーブルをくっつけてもらって確保。
やれやれ。

13時過ぎには満席になった。

参加者はそこそこ満足したようで、やれやれ。
そこそこうまくいって当然の裏方さんでした。


7月20日(日)の記 裏見の滝
ブラジルにて


今日は遠出はしない。
ストリートアートハンティングを思案。

朝の出先から少し足を延ばしてみるか。
先週、目をつけておいたものがある。

若者向けのバールの壁いちめんに描かれたもののなかから、この部分を切り取る。
https://www.instagram.com/p/DMgO-gqvmi8/
実際の壁面も含めて、いくつもの「ウインドウズ」状態になっているのが面白い。

この連作には、たしかAMAZÔNIAとあったように記憶する。

アマゾン流域にもさまざま洞窟や滝があり、いずれ『千住博 南米流転』シリーズでご紹介するつもり。

帰宅後に写真をチェックしてみると、滝の背後に拡がる植生がアマゾンっぽくない・・・

今さらながら、検索してみて「裏見の滝」という言葉があることを知る。
僕の世代だと、ウルトラホーク号の発進もオーバーラップ。

アマゾンの分水嶺地帯にある滝の裏の先史遺跡を前世紀に踏査したなあ。

東京にもオツな裏見の滝がある。
わがふるさと目黒の雅叙園の人工の滝。
日本の夏場には格好のアナ場だろう。

ところが目黒雅叙園は今年10月で閉鎖、というニュースに接していたくがっくりきていた。

あらためて雅叙園のウエブサイトにアクセスすると、「一時休館」となっている。

さらに深掘りしていくと、10月以降に雅叙園で挙式を予定していた約180組のカップル等に被害が及んでいるとか。

「裏見の滝」で恨みを買わないようにと願うばかり。

目黒雅叙園が日本のAMAZON本社と隣接しているのも、なにやら妙。


7月21日(月)の記 泥濘か砂漠か
ブラジルにて


この状況を、底なし沼にはまったと例えるべきか。
あるいは、拡大な砂漠をさまよっているという感じか。
…、まあこれも大都市で消費生活をしながらエコロジー志向などとうそぶく輩の皮相な環境観だろうな。

日本の「おえらいさん」がブラジルに来て、こちらの希少な生態系にたいして今日でも「不毛」という形容をするのと同じアナにいるのかも。

パソコンの愛機、また電源が入らなくなってしまった。
新機の方は不慣れもあるのか、なにかと使い勝手がよくない。
そもそも新機では、動画の素材を読み込めず、編集作業にならないのだ。

とにかく、あれこれあがいてみるが…
落とし穴だらけである。
下手をすると、バックアップのとれていない撮影素材を消去してしまいかねない。

…、そもそもパソコンもパソコンでの動画編集作業も、とくに教えてくれる人もいないまま今日までやってきた。
とくに後者に関しては、異国で孤立無援でよくもここまでやってきたとも思う。

日本の、デジタル方面に明るいらしい人から時どき揶揄のメッセージがある。
だがありがたいことにというか、こちらはなにを揶揄されているのかも理解が及ばない。

もうこの辺でやめておいてもいいんじゃない?
という、さやけきささやきが聴こえてくるけど。

うーむ。


7月22日(火)の記 サンパウロの天国と地獄
ブラジルにて


パソコントラブルで、夜なべをして…、
日本で買った新規のメーカーに、チャットで問い合わせをしてみた。

アキバの購入店ではテクニカル対応のスタッフも名刺をよこしたが、名刺にはウエブサイトの記載があるがメールは書かれていない。
ウエブサイトにアクセスすると、問題があれば各店舗の代表電話に問い合わせろとのこと。

メーカーの方はさっそくチャットに応じたけれど…
SDカードのデータを録画機や旧パソコンでは読み込むが、新機では読み込まないという問題への回答は、
他者の製品のことでわかりかねます、
ときた。
パソコンの初期化をすすめられ、ひと晩かかったが、けっきょくダメ。

という状況のなか、電源の入らなくなった旧機をふたたびサンパウロのアキバに持ち込む。
このあたりは「アキバ」も冬場に近いはずれ。
地図アプリで見ると「ゴミ捨て口」というかつての呼称が出て来るではないか。
カタカナ英語だと「クラックランド」と呼ばれる、なかなかの一帯。

先日は、休日に挟まれた土曜の午前中だったせいか、おとなしいものだった。
今日は、強烈だった。
食糧の配給でもあるのか、ストリート系の人たちがたむろしている。

前方で男同士のケンカが始まり、片方がもうひとりにスマホらしきものを投げつけた。
近くの男からは強烈なピンガ:焼酎のニオイ。

別の男は、こっちをみて中国人への揶揄らしい言葉を浴びせてきた。

足早に一帯を抜けようとする。
今度はオシッコのニオイが鼻腔をつく。
逃げるように、セントラルステーションの駅舎に駆け込み。

いやはや。
ひと駅歩けば、「聖美術館」の付属カフェがあるのだが、そのファイトはない。
どこか近場に…

あった。
グーグルでの口コミは辛口が多かったが、悪くないではないか。
まだ昼前で客も少なく、置き引きの心配もなさそうだ。

パソコンピックアップの暁には、ルートを変えてまたここに寄ろうか。


7月23日(水)の記 スーパー焼きたてピザ
ブラジルにて


しばらく行っていない、ちと距離のあるスーパーまで行ってみよう。
グラフィティも新しものが期待できる。
街道に面した斜面にあり、広々としたスペースが心地よいところ。

ここには、ガラス張りのベランダのイートインスペースがある。
立ち木まで囲い込んでいて、木には迷惑かも知れないが、ヒトにはこれも心地よい。

すでに昼どきになってしまったが、混み具合を見てみよう。
近くの職場の昼休みらしい労働者諸姉兄、買い物のついでの主婦らしき人々、ノートパソコン作業に懸命な人等々で空席わずか。

こっちの買いものを済ませてからまたのぞくと、いくつか空席が増えた。
いまだ。
コーヒーにスナックぐらいのつもりだったが…

サンドイッチにスシ類まで並べたコーナーで、ピザを焼いているではないか。
「お持ち帰りでも、ここで食べてもOK」と書かれている。

ピザ釜で作業するアニキに聞いてみる。
向かいの売り場でクーラーに置いてあるものから好きなのを選んで持ってくれば、ここで焼く、というシステムと知った。
ひとり分の小ぶりのピザ。

焼きたては、悪くなし。
このスペースも、さほど混み合わないのがよろしい。

食後に柑橘系ドリンクをすすりながら、持参した資料に目を通す。

グラフィティも、そこそこのものを採集しました。


7月24日(木)の記 スペシウム鉱泉
ブラジルにて


先月、ブラジルに戻って以来、サンパウロ市を出るのは今日が初めてだな。

こちらに来ている親類を連れて。
サンパウロ州内陸の鉱泉地へ。

ここは何度目になるだろう。
お目当てがいくつかあった。

ほとんどが平積みの巨大な本屋。
ここのマグネットしおりがお気に入りで、訪日土産にもしていた。
若い売り子に聞くと、それが存在したことも知らないようだ。

裏通りの高台にあったポルトガル料理店。
前菜も白ワインのサングリアもよろしかった。
「貸家」の看板あり。

さあどうしよう。


7月25日(金)の記 カマドのブランチ
ブラジルにて


今回の鉱泉地の宿は、朝食が名物。

フレッシュジュースにコーヒーにミルクにヨーグルト、シリアル。
各種パンにハムチーズ、卵料理。
ケーキ類。
これらはこちらの並のホテルの朝食の定番。

それに加えて食事会場には薪を燃料とするカマドがあって、あつあつの食べ物が並べられている。
ポンジケージョ、ミニパステウのほか、数種の揚げ物系スナック類。
ソーセージ類に茹でたトウモロコシ、トウモロコシ粉のスナック類、等々。

朝からそこそこの満腹になる。

帰路に内陸の河川のほとりにある魚料理屋での遅めの昼食を考えていた。
が、連れたちはまだお腹いっぱいとのことで、パス。

それでも街道の渋滞があり、帰宅までそこそこの時間がかかりました。


7月26日(土)の記 土曜の用足し
ブラジルにて


今日は午前中に二件をかたづけないと。

まずはこちらの身内の知人への届け物。
耳の遠いお年寄りで、勘違いもあって。

時間を考慮して、歩かずにメトロを利用。
さて、この件クリアー。

もうひとつ、ふたたび起動しなくなったノートパソコンの修理完了の連絡を旅先で受け取っていた。
ダウンタウンにピックアップに。
どきどき。

なかなか緊張のある修理店。
ぶじ電源は入り、お題はとらなかった。

道順を変えて、さる火曜に見つけたアナバなカフェを再訪。
今日はチャイを頼んでみた。

うーむ、ちと甘すぎ。

さあ愛機も復活した。
慎重に、なにから手掛けようか。


7月27日(日)の記 赤と緑
ブラジルにて


日曜の路上市へ。

手で押せばつぶれそうな柔らかいキウイが、そう高くはない。
買い。

うーん、キウイとくるとイチゴが欲しい。
キウイとイチゴのカイピリーニャはわがイチ押しである。

カイピリーニャはカサッシャやウオッカをベースとするブラジリアンカクテル。
キウイとイチゴは色も鮮やかで、フルーツ自体からの甘みもよろしい。

先日の大員数の会食事に、テーブルおさえの際にさっそくこれをオーダーした。
残念ながらイチゴもキウイもよくつぶされていて、ヴィジュアルにNGだった。

さて、イチゴ。
みるからにおいしそうなものを置いている出店があるが、値段を書いていない。
聞くと、キロで邦貨にして2000yenあまり。
…思い切って6個ほど買う。
かなり大振りだ。

帰宅後、さっそく。
ブラジル国産ウオッカで。
開封済みのトニックウオーターも入れて。

色よし甘みよし。
さっそく液体部分を飲み干して。
果物は足さずにウオッカと氷だけ足しても、まだまだたっぷり甘し。


7月28日(月)の記 雲をつかむ話
ブラジルにて


日本で買ってきたノートパソコン新機に少しでもなれようといじるが…
ストレージ不足で、新たなメールを受け取れない、といった表示が出てくるではないか。
それに対処するには、すでに毎月マイクロソフト社に支払っているのだが、それの数倍の料金のプランに変更せよということらしい。

とにかく基本がわかっていないだけに…
それにしてもヘビーユーザーでもないし、これ以上さらに課金され続けるのは勘弁してほしい。

して、どうするか。
iCloudとやらにあるデータを削ってみるか…
動画などはこっちにあがっていないはずだが、スマホ写真を撮るにまかせていた。

かつてやっていたように、一枚ずつ簡単にデータを書き出して外付けに移行し、とりあえず引っ張り出すこともなさそうなものはiCloudから削除してみるか。
しばらくこの作業をサボっていただけに。

いやはや、先は近くはないぞ。


7月29日(火)の記 隠れ家カフェ再訪
ブラジルにて


火曜の買いもので、メトロにしてひと駅半ぐらいの距離まで徒歩で。

帰路、いっぷくしたい。
まだ入ったことのないCAFEとうたう店があるが、のぞくといまだ遅い昼食を食べている客が何組も見える。
カフェだけじゃ、居心地が悪そう。

そうだ、しばらくご無沙汰している隠れ家カフェに行ってみるか。
1940年代の建築だったかな、すでに古民家の部類。
庭木を手入れしているとは思えない状態で、かえって目立つ存在。

とてもウエルカムとはいえない構えに、オーナーと顔見知りになった今も緊張。
すでに開店予定時間を過ぎているが、呼び鈴を押してしばらくしてからホウキを持ったオーナーが登場。

いやはやアンチークな時空。
少し読みものもと思ったが、そもそも内部は照明が暗い。
ただこの場に浸っているだけでリフレッシュできそうで、ちょろちょろとスマホをいじるにとどめる。

他に誰も来なかった。
オーナーひとりの営業で、イベント用のケーキをつくるのが専門というが…
経済的にどう成立しているのがナゾ。

アンタにそれを言われたくない、と言われそうだけど。

先回からだいぶブランクが開いてしまった。
もう少しここに通いましょう。


7月30日(水)の記 サンパウロはじめてのおつかい
ブラジルにて


こちらの身内の関係で、僕より年配の日本人一世の方のお宅を訪ねることになった。
地区名は知っているが、いまだ行ったことのないあたり。

物品の受け渡しが用件で、先方はこちらが自動車でなくてメトロで来るなら駅までブツを持っていきましょうという。

僕は未知のストリートアートを探すのも目的なので、お宅まで伺わせていただくようお願いする。

駅前の様子も街並みも、まるで予想がつかないのが面白い。
ふむ、かなりの傾斜地で、公園とまではいかない広場:緑地がそこかしこにあり、うらやましい。

先方とは、意外な共通人物が複数も出てきて驚くばかり。

帰路、最寄りのメトロの駅前のバールで興奮を冷ます。


7月31日(木)の記 リバでメッキ
ブラジルにて


用足しで、東洋人街へ。
せっかくなのでどこかで一服したい。

午前11時までならマクドナルドのモーニングセットがある。
もう11時をだいぶまわってしまった。

が、Mcをガラス戸越しに見ると意外と注文待ちの「立ちんぼ」状態の人が少ない。
ブナンにMcでハッピーセットをオーダー。

いまのフロクは…
マクドナルド店内のさまざまな用具のオモチャ。

ジューサーのオモチャをもらった。
着席後、みようみまねで組み立てていじってみるが、具合が悪い。
オモチャの入っていた透明ビニール袋に絵で説明があった。
これでようやくナットク。

しかしこれ、どうしよう?
日本のマックのように付録で絵本がもらえる時期があり、愛用するようになったのだが。




 


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