移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
岡村淳のオフレコ日記
     西暦2025年の日記  (最終更新日 : 2025/09/02)
8月10日(日)の記 樹冠のよろこび

8月10日(日)の記 樹冠のよろこび (2025/08/16) 樹冠のよろこび
ブラジルにて


今回の海岸山脈の宿は、敷地の森林内に約600メートルの散策コースがある。
昨朝、歩いてみたがほどよく整備されていてここちよかった。

今日もふたたび。
どこかにタワーがあるというのだがそれがわからず、宿のスタッフに聞いて探してみる。
畑の脇か。

おーこれか。
森のなかで深緑色に塗装してあるのでわかりにくい。
三層になっているヤグラだ。
頂上までのぼってみる。

これはすばらしい。
映画版の『屋根裏の散歩者』の石橋蓮司さんだったかな、彼のセリフを想い出す。

ブラジル大西洋森林のちょうど樹冠の高さだ。
これはバードウオッチャーにはこたえられないだろう。

熱帯雨林なだけに、周囲の樹木の着生植物だけ見ていても面白い。
これを知っていれば、もっとここを通い詰めたのに。

奇しくも、千住博画伯との大アマゾンの熱帯雨林中にある観察タワーでの記録をまとめたばかり。
https://www.youtube.com/watch?v=rtBRMeONSpE

アマゾンの熱帯林の樹高は概してさらに高く、タワーの高さは地表から40メートルだった。
こちらは20メートルぐらいだろうか。

…そろそろチェックアウトの時間が迫っている。
もう一度、下の小径をまわってからふたたびこのタワーにのぼる。
下も面白いが、上はまた格別。

数百万年前の祖先の、樹上生活時代のサウダージがうずくのだろうか。
日本では沖縄戦後も樹上で過ごした日本兵の映画が話題を呼んでいるようだが。

チェックアウトの際にスタッフに確認して驚き。
タワーの高さは12メートルだという。

またのぼれる機会はあるかな。






 


前のページへ / 上へ / 次のページへ

岡村淳 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2025 岡村淳. All rights reserved.