8月31日(日)の記 なにもおきない (2025/09/04)
なにもおきない ブラジルにて
あれもこれもめんどくさい、日曜だしゆっくりしていたい…
だけど。
サンパウロ大学での無料映画上映の「NADA ACONTECE(なにもおきない)」という特集上映が気になっている。 「なにもおきない」映画として選ばれた20本のうち、わが祖国からは大OZの『晩春』とずばりその系譜の『PERFECT DAYS』がチョイスされている。
不肖岡村のドキュメンタリー作品群は「なにもおきない」と否定的にばっさり却下されてきたものだ。
「なにもおきない」ようにみえる物語の意味と意義、価値がわかる人に届けばよいのだ、と居直ってきた。
サンパウロ大学のダウンタウンの校舎で今宵、上映されるのは『TEMPORADA』というブラジルの映画。 舞台はミナスジェライス州、監督はミナスの人André Novais Oliveira。 この監督の別の作品も見ていて、その「なにもおきない」ぶりの手ごたえに注目していた。
主人公は中年・アフロ系・相撲取り系の体型の女性。 ミナス州の田舎町で経済的に行き詰まり、大都市近郊の町の保健所のデング熱予防チームのスタッフとして就職する。 その新たな公私の日常が淡々と描かれていく。
僕には決して退屈ではない。
さあ、わが「なにもおきない」世界に立ち向かわなくては。
ちなみにこの特集上映は今日でおしまい、今度の特集は「パラノイア」。 これはパスかな。
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